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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 249

「は、はぁ……」
メインドがすっかり剃り上がった頭を掻きながら呟く。あの伝説の王が本当に現れたという現実に、すっかり頭がついていけなくなっていたのだ。
一方、老練なロウガイはすでに頭を切り替えており、ルカジマと2つの大国のどちらと同盟を結ぶべきか、無言のまま天秤にかけていた。
静かな時間が流れた。誰もが己の思考に没頭したまま、ロウガイ、そしてヴェインの様子を見ていたのである。
「よろしいじゃろう。同盟の話、儂も賛成させていただこう」
ロウガイが重い口を開いた。
「ロウガイ様!?」
思わずメインドが立ち上がり声を上げる。たが、ロウガイはそれを無視しさらに言葉を続けた。
「じゃが、1つ気になる点がありましてのぉ」
ロウガイの瞳が鋭く光る。老いてなお、その眼光は衰えていなかった。
「橘 大和。その少年、果たして本当にあの伝説の王なのかな?」
「それはどういう意味ですか?」
反応したのはヴェインではなく、アーカートの方だった。
「彼が偽物だとでも?」
「その可能性もあると申しておるのじゃ。失礼な話じゃが、儂はその少年に直接会ったこともなく、また彼の活躍を間近に見たわけではない。そのような者に我らの命運を託してよいものか疑いたくもなろう」
ロウガイの言いたいことが、アーカートにも伝わってきた。つまりこの老人は橘 大和が伝説の王である証拠を見せろと言っているのだ。

「よろしいでしょう。では、早速彼をここに連れて参ります。胸の痣を見れば一目瞭然…」
「いや、アーカート殿。もっといい案があります」
不意にヴェインが口を挟んできた。彼の意見に一同が耳目を集める。
「先程申したように、伝説の王は稀に見る超絶倫だとか。確かに痣も証拠にはなりますが、確実な証拠としてその精力を確認させた方がよろしいと」
それに関してはアーカートよりも隣に座るティナの方が遥かに詳しかった。思わず頷くティナだったが、彼女に1つ疑問が浮かんだ。
「1つ聞きたいのだが、それを誰にやらせるのだ?」
本当なら自分が相手をしたいのだが、それでは意味がない。大和の精力を知りたいのはサンクキングダム側なのだから、当然大和の相手もサンクキングダム側が用意する。それも国の未来がかかっている事もあって誰でもいいと言うわけではない。
大和の超絶倫に耐えられ、かつ国からそれなりの信頼を得ている者となると、探すのは困難だと思われた。
ところが、
「それに関してはアルテミスを既に手配しています」
ヴェインがアッサリと答えた。

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