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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 248

「それに……」
不意にヴェインの様子がスッと変わった。全身から漂う雰囲気、声のトーン、隻眼の鋭い眼光。まるで別人のような変わりように、その場にいた全員が思わず息を呑んだ。
「もし姫君がお気に召さないのなら、代わりがいるのではないですか?………そう、例のあの少年とか」
アーカートとティナの顔つきが一層険しくなった。全身が悪寒に捕らわれるような感覚に襲われる。
「アルフレドに伝わる世界を救うと謳われる救世主、………伝説の王」
ヴェインが言い放った一言はアーカートとティナだけでなくトースモア王を始めサンクキングダム側の人間全員が息をのんだ。
さらにヴェインの言葉は続く。
「伝説の王について、実は我が国にも伝承がありましてな。それは・・・」
「で、殿下!」
たまりかねたメインドが立ち上がり、口を挟んだ。他の者も動揺しているが行動に移しかねているようだ。
「よい、続けよ。」
「は、陛下、しかし・・・。」
「よいのだ。我が王家に伝わる伝承も、今回の件に関係あるに相違あるまい。今は王太子の言葉を聞こう。」
「出過ぎた真似をいたしました。お許しください。」
メインドが額に汗しながら謝罪し、着席した。
「まず我が国に伝わっている伝承を語りましょう・・・。」
場が完全に静まり返ると、ヴェインは重々しく口を開いた。
『魔王がその暴虐を表し、諸国を併呑し王国に危難をもたらす時、アルフレドに1人の救世主が現れる。其の者、百を超す子を成し、比類なき王国と大軍団を築きあげる。そして彼と子孫たちはすべての戦乱を駆逐する。』
そしてヴェインはアーカートたちを向いて言った。
「あの橘大和なる少年、実は非常に稀な超絶倫、百を超す子を成すだけの力があるのではありませんかな?_
「・・・・確かに・・・・。」
その大和に抱かれたことのあるティナは、低い声で応じた。彼の絶倫ぶりは温泉での乱交を思い出せば十分に理解できた。
そして、彼の絶倫を思い出したティナは、子宮がうずくのを感じたが、自制して表情には出さなかった。
「なるほど……」
トースモア王が「ふむ」と顎に手をあて呟く。
「伝説の王、2人の姫君、………なるほど、特にあの伝説の王が味方になったとあらば、我が軍の兵の士気も大いに上がるというもの。それだけの条件が揃えば、ルカジマと同盟を結んだ方がメリットがある。ヴェインよ、そう言いたいのだな?」
「さすがは父上。理解が早くて助かります」
ヴェインが深く頭を下げる。
「他の者はどうじゃ?」
トースモア王が2人の重臣、ロウガイとメインドに意見を求める。

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