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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 241

まだ結合は解かない。大和はペ〇スを包み込む心地よい温もりと彼女の柔らかい柔肌を楽しみながら、ナタリーの体を全身でしっかりと受け止めていた。



「ねぇ、ナタリー」
仰向けに寝そべったまま、大和が呟いた。傍らで横になって目を閉じていたナタリーが、ゆっくりと視線を大和に向ける。
「ナタリーは第四王女だって言ったよね」
「はい。王女と言われましても、権力としての力は無いに等しいのですが。……それが何か?」
「いや、別に。ただ、他のお姉さん達は何をしているのかなと思って」
姉達の内、ラクスは知っている。昨日会ったヴェインの傍らにいた銀色の髪をした美女。外見からして大和より2・3歳年上といったところだろう。レグナスは彼女がヴェインの妹だと紹介してくれた。才に恵まれた文武両道の騎士として、軍内部でもそれなりの地位にいるらしい。年齢からして、彼女が第三王女なのだろう。
となると、その上には第一王女と第二王女がいるはずである。
ラクスそしてナタリー共に美人の姉妹。となると、残りの姉達もきっと妹達に負けず劣らずの美人に違いない、というのが大和の妄想的見解である。機会があれば一度会ってみたいと考えていた。
ところが、
「………ごめんなさい。実は分からないんです」
ナタリーが申し訳なさそうな表情で俯きながら呟いた。
「わからない?」
「はい………」
ナタリーの説明によると、第一王女のイザベラと第二王女のミネルバの姉妹は共に優秀で、将来はサンクキングダム王国を背負って立つとまでいわれる程の才能に満ち溢れていたらしい。
しかし周囲から浴びせられる称賛を、当人達は快く感じてはいなかった。彼女達は王国の中ではなく外の世界で自分の力を試したいと常日頃から考えていたのである。それも王族ではなく、只1人の戦士として。
「そして8年前のある日、姉達は城から姿を消しました。イザベラ姉様が16、ミネルバ姉様が15の時でした」
もし生きているなら、現在はイザベラが24、ミネルバが23になっているはずである。
「その後の姉様達の消息は分かりません。父様も部下に捜索させましたが、全く足取りは掴めませんでした。今では何処で何をしているのか、誰にも分かりません」
ナタリーは悲しそうな瞳でそう言うと、顔を突っ伏してしまった。それを見て、大和は何だかいたたまれない気持ちになってしまった。
「そうだったのか。……ごめんね、変な事聞いたりして」
「いいえ、気にしないでください」
ナタリーが顔を上げ、小さく微笑んだ。大和もそれを見て、小さく笑う。
その時、ガーンという銅鑼の音が2人(ガルドを入れると3人)の耳を打った。

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