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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 24

カリフは城にいた兵を総動員。城外で迎え撃つことにした。
しかし、結果は惨敗。恐怖に怯えたカリフは兵を見捨てて逃亡。城に逃げ帰り金品や女達を抱えて逃げる途中、盗賊に襲われ命を落とした。
カリフを倒したシヴァはフラミアン地方の制圧を宣言。
そして、自分達の事をこう呼んだ。

新人類。人間、魔族、エルフを遥かに超越した人類であると。
それに伴い、シヴァは魔族の中でも最も位が高い竜族の特殊能力者、サザンクロスを筆頭とした一騎当千の四名に四天王の称号を与えた。
これが四天王誕生の瞬間と言われている。



(……だけど、フラミアン地方を統一したシヴァは、軍事行動をあまり起こさないようになる。動いたのは約400年前、魔王ハデスが自身で攻めてきたときのみ。俗に言うバーミリアンの戦い。その戦いで四天王はサザンクロス以外の三名を、八星将軍は五名を失った………か)
大和は教科書に書かれていた事を思い出していた。
「………新人類か」
大和が何気なくポツンと呟くと、
「どうかなさいましたか、王?」
洋服を畳んでいたレイが話し掛けてきた。
「エッ!……いや、別に何でもないよ。ちょっと考え事してただけだから」
「そうですか。それより王、夕食はどうなさいますか?別に私が作っても構いませんが、もし食堂でとるようでしたら着替えないといけませんので」
大和はレイのスケスケネグリジェ姿を見ながら、どうしようか迷った。
(……今から食堂に行くのはちょっと邪魔くさいな……レイはわざわざ着替えないといけないんだし……それに最近レイの美味しい手料理を食べていないしな……)
大和は視線を部屋のすみに設置されたキッチンに向けた。この部屋は6人が暮らせる大部屋ということもあり、少ないながらも調理器具などが備え付けてあるのだ。
「ここで作ろう。僕とガルドも手伝うよ」
「承知しました。では早速……」
レイが立ち上がりキッチンに向かう。
「ガルド、手伝ってよ」
「了解しました」
魔法剣状態から人型に姿を変えたガルドと一緒にレイを手伝う大和。
並べてある食材から推測すると、今夜のメニューはパスタとスープだ。
レイの指示により大和はパスタを茹でる担当、ガルドはスープに入れる野菜や肉を切っていく担当、レイは2人にアドバイスする料理長担当に決まったのだが、
「そうじゃないわよガルド。もっと縦に切らないと」
妊娠中の料理長のアドバイスは、もっぱら野菜担当のガルドに向けられていた。

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