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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 192

その様子を想像するだけで、大和のペ〇スも違う意味で燃えてきた。
「んで、裸になった途端に寝ちまったんだ。言っとくが、俺は何もしちゃいないからな」
「本当ですか?」
大和が疑惑の視線をカルラに向けた。
「本当だよ。なんなら、メイドにも聞いてみろよ。2人をベッドに寝かしたの、こいつなんだからよ」
と、カルラはシホを指差した。どうやら、シホのあだ名はメイドになったらしい。みたまんまである。
「間違いありませよ。大和様」
シホが微笑みながらそう言った。
「そう。ならいいけど……」
大和はそう答えると、手頃なスペースに荷物を置いて自分の居場所を確保した。ふと部屋の中を見回すと、ベッドの数が5つしかない。どうやら、全員同じ部屋に泊まるのではなく、2部屋に分かれて寝るようだ。
「それで、大和君。城下町はどうだった?結構賑わってたでしょ」
ワインを飲みながらモルティラニアが聞いてきた。
「うん、最高だったね。見るもの全部珍しい物ばかりだったし、食べ物は美味しいし。でも、まだ半分以上も回っていないから明日も行こうかと思ってるんだけど、みんなは?」
大和がそう言うと、
「はいはいはい!!私、行きまーす」
と、真っ先にジェンが陽気な声を出しながら手を上げた。すると、
「ったく、呑気な奴等だぜ。明日は見学なんかしてる場合じゃねぇっての」
と、カルラが呆れたような口調で毒づいた。
「ちょっと。どういう意味よ、それ。何で私達が呑気なのさ?」
途端にジェンがカルラを睨みながら迫った。
ところが、そんなジェンをカルラは無視すると、
「チビスケ。お前、今日フリッドリッチを回ってみて、何か感じなかったか?」
と、言った。
「何かって言われても。………そうですね。感じたことと言えば、兵士達の僕らに対する異常な殺気ぐらいですか」
「………まぁ、半分正解ってとこだな」
大和には、何となくカルラが落胆したように見えた。
「どういう意味ですか?」
「このフリッドリッチは、大国サンクキングダムの本拠地だ。当然、敵の間者が大勢入り込んでいるだろうな」
「………四天王や魔王軍の、ですか?」
「ああ。となると、民には見えないところで様々な争闘も起きている。無惨な死体が路上に放置されている事件なんざ、この町じゃ日常茶飯事。この国はそれぐらい緊迫しているんだよ。お前には、そういう表からは見えない、いわゆる裏のフリッドリッチを見てきて欲しかったんだけどな」
大和はうなだれるしかなかった。物事の表だけでなく、裏を見る。頭の中で理解出来ても、簡単にはいかない事だ。

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