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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 191

と、廊下の奥からアーサーが叫んでいた。
「部屋に着いたら話してやる」
とりあえず、みんなと合流するのが先ということで、大和達は先を急ぐのであった。



「こちらです」
5分くらい歩いた後、大和達は1つの部屋の前にようやくたどり着いた。豪華ではないが、決して安っぽくもない。そんな普通の扉だった。
「では、私はこれで」
それだけ言い残すと、アーサーは足早にその場を去っていった。
(あれ、1部屋だけ?もしかして男女相部屋とか?)
大和にしたら、それはそれで非常に嬉しくかつ興奮する事態である。
彼の股間も、それには大いに同意していた。
大和が最後にセックスをしたのは、バランを救ったその日の夜である。相手はバランのリーダー的存在だった美女ジュリアだ。凶悪な山賊の首領サドクインから、バランを救ってくれたお礼にと、文字通り、彼女の体を張った謝礼を大和は受け取ったのである。
しかし、その日を境に、大和は誰ともセックスをしていなかった。彼の肉棒は準備万端だったのだが、今回の旅はジェンやカスミといった気心知れた仲間達だけの旅ではなかったため、なかなかその機会に恵まれなかったのである。
であるからして、人一倍旺盛なる性欲を発散する事が出来なかった大和にとっては、この相部屋という嬉しい心遣いに、期待が膨らむばかりである。
そんな期待を胸に、扉を開けようとした大和だったが、ドアノブに手を添えた瞬間、動きが止まった。
(なんか聞こえてくる………)
中から響いてくる複数の男女の笑い声。声の調子から全員酔っぱらってると思われる。
何となく嫌な予感を抱きながら、大和は部屋に入った。



「おー、チビスケ!今までどこほっつき歩いてたんだ!!」
部屋に入るなり、ワインを片手にらっぱ飲みしているカルラの調子いい声が飛んできた。
彼の横ではモルティラニアとシホが、同じようにワインを飲んでいた。もっとも、カルラの下品な飲み方とは違い、一回ずつグラスに注ぐ上品な飲み方ではあったが。
「ねぇ、どこ行ってたのよ。私、すっごい寂しかったんだからぁ……」
モルティラニアが似合わない猫なで声でそう言った。上品な飲み方ではあったが、彼女の顔は真っ赤に染まっていた。おそらく相当な数のワインを飲んでいると思われる。
「すみません。ご迷惑をお掛けしました」
とりあえず、そう謝罪の言葉を述べながら、大和は何気なく部屋の隅に並んでいるベッドに視線を飛ばし、そして熱烈に注目した。
セリスとナタリーがベッドに全裸で寝転んでいたのだ。2人共、スウスウと小さな寝息をしている。
「お前が来るまで暇だったからさ、みんなでワイン飲んでたんだよ」
カルラが何故彼女達が裸で寝ているのか説明してくれた。
「3本くらい空にした時ぐらいかな。突然2人が、身体が燃えてきたとか言い出して、服脱ぎ始めたんだ」

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