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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 180

バランを出てからというものの野宿続きだったため、大和は誰ともセックス出来ずにいた。そのため、彼の性欲はそろそろ限界に達しようとしていたのである。
大和が、迷子の少年を母親に届けた後、ライラをどうやってその気にさせるか、いろいろと作戦を練っていると、
「ねぇ、何じろじろ見てんのよ。あ、ひょっとして、私の体でエッチな事でも考えてたんじゃないの?」
と、ライラがシラーッとした目で、大和の考えていたことを言い当てた。
大和は慌てて首を横に振りながら、
「そ、そんなことないよ。この子の親がどこにいるか、考えていただけさ」
「ふーん、どうだか。そのわりには、顔がにやけてたけど」
「き、気のせいだよ」
「………まぁ、いいわ。早く行きましょう。日が暮れると、探すのが難しくなるわよ」
太陽は既に傾き始めている。確かに暗くなると、人探しは面倒になりそうだ。
「とりあえず、家が多い住宅地に行ってみましょう」
こうして大和と踊り子のライラは、迷子のケント少年の母親を探しに、住宅街に向かうのであった。



そして3時間後、
「よかったわね。無事にお母さんが見つかって」
顔中満面の笑みを浮かべるライラと、
「うん……そうだね……」
顔中不安で一杯の大和の姿があった。
(ここ………どこ……)
3時間、適当に町を歩き回った結果、ケント少年の母親は何とか見つかったのだが、その代わりに、大和の迷子度数はより深刻度を増していた。
「参ったなぁ……」
大和はそうぼやくしかなかった。
しばらく歩くと、河が流れていた。そのほとりに、一件の屋台があった。肉を扱っているらしく、香ばしい香りが辺りに広がっている。
「ちょっと待ってて。あそこで何か買ってくるわ」
ライラはそう言うと、屋台に向かって走っていった。おそらく町中を歩き回ったおかげで腹が減ったのだろう。
残された大和は1人、河原に下りていき、川が流れるのを黙って見つめていた。
(……みんな怒ってるだろうなぁ)
ジェンやカスミといった仲間達の怒った顔が目に浮かんでくる。日頃温厚なアーカートでさえ、今頃カンカンに怒ってるかもしれない。
(……本当に参ったなぁ)
大和が頭の中で、みんなに何て言い訳をするか、真剣に悩んでいると、
「お待たせ!!」
大和の悩みを一瞬で吹き飛ばすくらいの、明るい声が聞こえた。振り向くと、牛肉を木の棒で刺した串焼きのような物を両手に持ったライラが立っていた。
「はい。こっちはあんたの分よ」
ライラが片手に持った串焼きを大和に手渡す。大和は礼を言いながら、それを受け取った。
「ねぇ、そういえば、大和は何でフリッドリッチに来たの?観光かなんか?」
大和の隣に座りながら、もぐもぐと牛肉を頬張っていたライラが聞いてきた。

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