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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 177

木製の建築物はちらほらとしか見受けられず、ほとんどの建物はレンガ製だ。町全体に網のように張り巡らされた道は、石畳できちんと整備されている。
町の中心には城がそびえ立っていた。
「まずは城に参りましょう」
城に向かっている間も、大和はキョロキョロと四方八方を眺めていた。海外旅行したことがない大和にとって、気分は完全に観光旅行である。
そんな大和の視界に、魔法使いが被るとんがり帽子によく似た巨大なオブジェが乗っかった建物が飛び込んできた。
「あれは、ウィザード魔術学校だよ」
アーカートが説明してくれた。
「創始者は、かの大魔導士リスペクトに勝るとも劣らぬと言われた程の天才魔術士ウィザード。あの中では、サンクキングダム中から魔法使いを目指す者達が集まり、日夜勉学に励んでいる。いわばフリッドリッチの中にあるルカジマ魔法学校みたいなものだな。規模は小さいが、扱ってる内容や施設の設備などはルカジマ以上だそうだ」
「へーえ……」
アーカートが説明してる間も、大和の興味は色んなところに向けられていた。
珍しい看板がかかっているアクセサリー屋、仲良く遊んでいる子供達が身に付けている玩具、変わった色のスープを販売してる屋台、そして際どい衣装を身につけて踊る若いストリートダンサーの美女など、大和の関心はとどまる事を知らなかった。
その中でも、大和の関心を一番集めたのが、ストリートダンサーの美女であった。
年は20ぐらいか。腰まで伸びた青い髪をなびかせながら、下着のような衣装で観客(主に男)を魅了している。
彼女のこの上なく整った目鼻立ちやスタイルも魅力の1つだろう。だが、決してそれだけが彼女の魅力ではない。
美女が舞う度に、人々は視線を奪われる。抜けるような白い肌の手足が弧を描く度に、観客が溜め息を洩らす。
周りの視線を一身に集めながら、踊り子は軽やかに踊り続けていた。彼女の最大の魅力は、その踊りである。
(美しい………)
しばらく、大和は美女の舞を眺めていた。時間が経つのも忘れ、少年はその場から動こうとしなかった。
やがて、踊りが終わり、美女が深々とお辞儀をする。観客から一斉に拍手が沸き上がった。
大和も周りの観客と一緒に盛大な拍手を美女に送った。

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