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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 171

「大和様。女性と関係を持つのも大いに結構ですが、それで旅に支障を及ぼしては、他の皆さんに御迷惑がかかりますよ」
支度途中、魔法剣状態のガルドが苦言を述べた。というのも、大和の準備が遅れた原因が、彼が寝坊したからであった。
「分かってるよ。だけど、ジュリアさんが夜遅くまで帰してくれなかったんだよ」
「人のせいにしてはなりません。まぁ、砦でジュリア様を縛っていた縄には、大量の媚薬が塗られていたようですからね。体が疼いて仕方がなかったのでしょう。そういえば、大和様……」
不意にガルドが話題を代えてきた。
「あの砦で救出した性奴隷達の事は、ジュリア様に話したのですか?」
「うん、大丈夫。あの子達なら……」
その時、コンコンとノックする音が聞こえ、扉が開いた。
そこに立っていたのは、砦で救出した性奴隷達のうちの1人で、まだ10歳ぐらいの女の子だった。大和よりも幼く少女の身だがサドクインにより肉体を改造され股間にペ〇スを施されたあの少女だ。
「……………」
少女は無言のまま大和を見つめている。彼女が着ているのは、ジュリアが経営する旅館の従業員専用の服だ。
「その服、ジュリアさんが君に?」
少女がコクリと頷く。
「あなたが頼んでくれたと聞いた」
少女が今にも消え入りそうな声で呟いた。気のせいか、顔全体がほんのりと赤くなっている。
大和はそんな少女の様子にどぎまぎしながらも、
「気にすることないよ。それより、旅館の仕事、結構大変そうだけど頑張ってね」
少女が頷く。
昨晩、大和はジュリアとのセックスを終えた直後、ある頼み事をしていた。砦から救出した性奴隷達の保護である。
大和は彼女達の事情を説明し、「何とかここに置いてもらえないだろうか」と頭を下げた。
ジュリアは、当初難色を示していたのだが、大和の必死の懇願もあってか、最終的には無事了承してくれた。少女が旅館の制服を着ていることがその証拠である。
「じゃあ、僕は行くよ。みんなが待ってるからね。また、会いに来るよ」
そう言って、大和が荷物を担ぎ部屋を出ようとしたのだが、廊下に足を踏み出した直後、急に袖口が何かに引っ掛かった。
「何?」
振り返ると、少女が大和の袖を引っ張っている。
「どうしたの?」
大和が尋ねる。
少女が何か言おうと唇を開いたが、すぐに押し黙る。
そのまま2人が沈黙していると、
「……………」
少女が大和の手を自分の方に持っていくと、手のひらに人差し指で一文字ずつ文字を書き始めた。1つ1つ丁寧に指で文字をなぞっていく。
この少女の行動が何となく大和には理解できていた。おそらく、彼女は自分の気持ちを直接言葉で伝えるのが、大の苦手なのだろう。

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