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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 17

こじんまりとした部屋の奥で、たくさんの書類に目を通している男が言った。
「急に呼び出したりしてすまない。君たちに頼みたいことがあるのだよ」
「どんな用件ですか?アーカートさん」
大和が男の名前を言った。男が書類を片付けながら大和の目を見てニコリと微笑む。
「そんなに難しい顔をしないでくれ。そんなに難しいことではないのだから」
ちなみに、この部屋には大和達とアーカート以外に、あと2人仕事をしていた。
「ティナ。とりあえずメリツ郊外の難民に対する政策はこれでいいだろう」
アーカートが、長テーブルで何やら手紙のような物を書いていた美女に言った。
「わかった。難民には私から通告しておく」
エメラルドの色をした長髪をなびかせながら美女が言った。そして美女は大和の方を向いて、
「久しぶりだな大和君。妹は君に迷惑をかけていないか?」
と、心配そうな表情で言った。
「いえ、大丈夫ですよ。心配しないでください、ティナさん」
彼女の名前はティナ。ルカジマ魔法学校を首席で卒業する程の秀才で、大国家アルフレドで三大将軍の1人、魔法将軍を勤めたほどの優れた魔法使いである。
そして、大和の仲間の1人、セリスの姉でもあった。
「そうか、それならいいが。先程食堂で乱闘騒ぎがあったらしいからな。セリスが関わってないか心配でな」
思わずドキッとする大和。
動揺を抑えながら、大和は部屋にいたもう1人の美女を見た。
窓の側で外の風景を見ている金髪の長い髪の美女。彼女の特徴はやはり服装で、下半身はビキニパンツのみ、上半身に至ってはマントを身に付けているのみで後は何も着ていない。おまけに両方の乳首にピアスをしている。
この過激な衣装の女の名はエミリア。
長刀の使い手であり、メリツに来てからはアーカートの補佐的なポジションを勤めている。
エミリアがゆっくりと大和の方を向いた。
「元気か、少年。また、剣の稽古をつけてやってもいいぞ?」
メリツ修道院に来てからは、大和は定期的にエミリアに剣術を習っていた。今では、昔と比べ物にならない程に彼の剣の腕は上達している。
大和が返事をしようとしたところ、
「さて、そろそろ話を始めようかな」
アーカートが話を遮った。
「既にエドウィン君とサリナ君には一度話したが、もう一度説明しておこう。ここから北東にある町、ゴートに行ってこの手紙を渡してきてもらいたい」
そう言うと、アーカートは机の引き出しから、手紙のような物を2つ取り出し、机の上に並べた。それぞれに宛名のような物が書いてある。アーカートは片方の手紙を持つと、
「これはゴートの町長、ポーランに当てた手紙だ。これを渡した後は彼の指示に従ってくれ」
と、言った。気になるのはもう一つの手紙である。

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