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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 160

「少年。君は中に入り、一刻も早くジュリアを助け出すのだ。ここは儂が食い止める!!」
雄叫びをあげながら、レグナスがブンッと剣を振り回し、2人の盗賊を一気に斬ってしまう。その圧倒的な光景を見て他の盗賊達が怯んだ。
その隙に、大和はジュリアを助けるべく、1人で洞窟の中に入っていった。



中央曲輪には30人程の敵がいた。当初はその倍以上の敵が守備についていたのだが、右曲輪が集中攻撃され、また左曲輪がジェン達に襲撃され占拠されたため、それを抑えるために兵を割いたのである。
その人数の少なくなった中央曲輪に、アーカート、カルラ、モルティラニアの3人が乗り込み、素早い動きで敵に襲いかかった。
アーカートの剣が敵を切り裂き、カルラの拳が唸りをあげ、モルティラニアの槍が急所を貫く。
この一騎当千の猛者達の活躍により、中央曲輪はあっという間に3人に占拠されてしまった。
「弱い連中ね。準備運動にもならないわよ」
「油断するのはまだ早い。カルラ、モルティラニア、迅速に次の行動に移るぞ」
3人は、次の手筈も前もって決めているから、それぞれが即座に行動に移った。
アーカートは右曲輪と通じる門を閉めて、そこを守る。
カルラは、ジェン達が奮戦している左曲輪への門を守る。
残るモルティラニアは、本丸へ通じる道を駆け登り、本丸を奇襲する予定の大和とレグナスを援護することになっていた。



一方、本丸に侵入した大和は、次々に扉を開きながら奥に進んでいた。
幸運にも敵の姿は皆無だ。どうやら全員が表の守備についているらしい。
「みんなは大丈夫かな?……まさか、僕1人で本丸に入る事になるなんて思わなかったよ」
大和の立てた計画では、初めに右曲輪を集中攻撃し、隙を見て左曲輪と中央曲輪を奪取。盗賊達がそこに目を奪われているすきに、大和とレグナスの2人が本丸に潜入、ジュリアを救出することになっていた。
ところが、本丸内部に侵入したのは大和1人である。
「大丈夫ですよ。大和様には私がついてますから」
不安で胸が一杯の大和を、魔法剣ガルドが優しく励ます。
「そうだね。頼りにしてるよ、ガルド」
「お任せください」
そんな会話をしながら奥に進んでいく大和だったが、そんな彼の前に、全体が赤一色に塗られた鉄の扉が姿を現した。
(この色……さっき表にいた首領が着ていたボンテージの色と同じだ)
この中にジュリアがいるかもしれない。そんな気がした大和は、焦る気持ちを押さえながら、ゆっくりと扉を開いた。
その時だった。



ビュンッ!!

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