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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 157

ジュリアは部屋の中の調教道具を見て、ゴクリと息を飲んだ。磔台といい三角木馬といい鞭といい、これまで真面目に生きてきたジュリアにとっては、まるで縁が無い物ばかりである。
「ねっ、愉しそうなものがいっぱいあるでしょう。さあ、つべこべ言わずに調教を始めましょうか。まずは………」
サドクインが壁に立て掛けられていた、乗馬に使う馬用の鞭を手に取った、その時だった。
「大変だ、ボス!!………痛ッ!!」
いきなり盗賊団の下っ端らしき男が、部屋に飛び込んできた。しかし、次の瞬間男は股間を鞭で叩かれ、前屈みになった。
「無断で部屋に入るなって言わなかった。それと、私の事は女王様と呼びなさい」
サドクインがニコリともせずに冷淡に言い放つ。
「す、すみません女王様。し、しかし、バランからこちらに向かってくる軍勢があると報告がありまして………」
サドクインとジュリアが驚愕の表情を見せる。
「何ですって、……で、数は?」
「およそ200人。正規兵は1人もおらず全員がバランの住人共で構成されている模様。大将は緑色の髪をした女です」
ラドクインが甲高い声で笑い声をあげる。
「たった200人でこの砦を落とせると考えるなんて、随分と馬鹿な連中ね。こっちはバランで損害を受けたとはいえ、まだ300人は残ってるわ。しかも、食料武器充分に蓄えてあるし。可哀想なのはバランのリーダー的存在だったジュリアさんかしら?」
サドクインは檻からジュリアを無理矢理引きずり出すと、彼女を力任せに床に転がし、履いていたハイヒールの踵を突き立てて踏みつけた。あまりの痛みにジュリアは悲鳴をあげながら顔をひきつらせる。
「バランの連中はアンタ達で適当にあしらいなさい。後で私が様子を見に行く頃には、完璧に終わらせておきなさいよ」
片手を腰に当てた姿勢で、サドクインはジュリアを見下ろしている。
命令された男が部屋を出ていく。サドクインはジュリアの髪の毛をむんずと掴み、乱暴にひねりあげると、
「さぁ、たっぷりと可愛がってあげるわね。外の戦闘が終わったら、捕まえたバランの連中の前でアンタを調教してあげるわよ。楽しみにしてなさいね。ふふふ、じゃあまずは小手調べに………」
サドクインの口から調教内容が語られる。小手調べと言っておきながら、その余りにも非道な内容に、ジュリアの顔面はスーッと血の気を失った。



「第一軍、かかれぇ!!!」
バランの町民を指揮していた魔法将軍ティナが攻撃の命令を下した。狙いは下段曲輪の右曲輪。武器を構えた30人程の町民達が、雄叫びをあげながら走り出す。
たちまち、曲輪内から無数の矢が飛んできた。
「第一軍引けえッ!!第二軍進軍準備開始!!」
最初に進軍した町民達が急いで戻ってくる。1人も怪我してはいなかった。

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