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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 156

すると、
「なるほど……」
「チビスケ、お前やるじゃねぇか……」
「いや、これでは……」
「ならば、こうすれば……」
「うむ、そうなると……」
「そうか、これなら完璧だ!」
と、他のみんなは、大和の策に感心してしまった。
「少年、君は軍事において、なかなかの才能があるようだな」
レグナスが大和の肩を叩きながら言った。
「僕が……ですか……」
大和が呟く。その胸中は複雑だ。自分にそんな一面があるなんて考えもしていなかったからである。
「では、作戦準備に入ろう。儂は町民達に説明してくる」
「なら私も行こう」
「それなら俺は……」
などと、周りが話している間も、大和は少しばかり戸惑っているようだった。



その頃、バランの南に位置する砦の一室では、
ビシイィッ!!
という、肉を打ち据える鈍い音が部屋に鳴り響いていた。
「アアアッ……ツゥ……」
叩かれた男の唇から、まともに声にならない悲壮な声が洩れる。尻肉を鞭で殴打され、男はそのまま床に前のめりに突っ伏してしまった。
「使えない豚ね。報告は、バランを襲撃しましたが町民の抵抗にあい見事完敗しました、ってそれだけ?」
鞭を振るう女は、残忍な光を瞳に宿らせながら言った。
「は、はい……それだけです。………ヒイッ!」
再び鞭が凄まじい唸りを上げながら振り下ろされる。バシィッ、バシィッ、と何度か殴打した後、不意に愛想を尽かしたように女は、
「もういいわ。さっさと行きなさい」
と、言った。男は逃げるように、そそくさと部屋を出ていく。
部屋の中は壁や床一面が深紅に染まっている。
壁にはX型の木製の磔台が設えてあり、横には三角木馬が備えられていた。さらに、部屋の隅には人間が1人、四つん這いで入れそうな鉄製の檻まで置かれている。しかも、檻の中には全裸の女性が目の前の異常な光景にガタガタと震えながら、投獄されていた。
「ふふふ、男の可哀想な声を聞くのは楽しいわねぇ。そう思わない、ジュリア?」
盗賊団の首領サドクインが残酷な笑みを浮かべながら呟いた。
「こんなことをして、私をどうするつもりですか?」
ジュリアは怯えながらも、その芯の強い瞳で盗賊団の首領を見据えた。
サドクインは愉しそうに鞭を操りながら、
「何って、分かるだろう?アンタはこれから男を最高に満足させる極上の性奴隷に調教されるのさ」
と、ニヤリと笑う。
目の前の女の瞳に邪悪なものを感じたジュリアの顔色が真っ青に染まった。
「特に、アンタぐらいの美人ならかなりの高額で売れるしね。顧客も私も大喜びさ。調教のしがいがあるってもんさ」

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