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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 151

ポチャリと音をたてて杯はゆらゆらと沈んでいく。杯が起こした波紋が、水面に映る満月をいくつにも分割し、輝かせる。
「それより、せっかく温泉に来たのだ。湯に浸かりながらの月見も、また一段と風流だと思わんかね」
「はぁ、そうですね……」
と、頷くアーカートではあったが、月見はあまり好きではないのだがと、心ひそかに思っていた。
夜空と温泉の両方で、満月は晧々と輝いていた。



(ふぅー、疲れた………)
温泉から上がり、夕飯も終えた橘 大和は自室のベッドにドサッと倒れ込んだ。
温泉での乱交騒ぎ。結局、大和は発情した美女達に次々と精液を搾り取られ、最終的に全員が満足仕切った頃には、大和はミイラのように干からびた状態となっていた。しかも全員中出しである。
1人ぐらいは妊娠してもおかしくはないのだが、後でティナに聞いたところ、全員が授精防止の魔法をあらかじめ使っていた事が明らかになった。流石はティナである。抜け目がない。
ただ、その魔法には1つ副作用があり、使用すると対象者の性欲を一時的に増幅させる効果があると言うのだ。
しかも、その性欲を鎮めるためには、精液を膣の中に注ぎ込まなければならない。一言で言えば中出しである。
性欲は一時的とはいえ、身体は熱く火照り、疼きは奥深く激しく、そのうえ潮の満ち引きのように定期的に昂ってくるらしい。常人では1日で発狂するほどである。
(……みんな凄かったもんなぁ。1人最低2回は出したし、モルティラニアは5回くらいイカせたかな。みんな満足してくれたけど、僕はもう腰が動かないよ)
おまけに、夕食の時も酒に酔ったカルラとモルティラニアが絡んでくるため、その相手もしなくてはならなかった。
したがって、大和が部屋に無事帰還出来た時には、彼の肉体は至るところから悲鳴をあげていた。もう限界である。レグナスがまだ帰ってきてはいなかったが、帰りを待つ気にはなれなかった。
(………寝よう)
大和が目を閉じる。ほんの数秒で、彼は夢の中に落ちていった。



ドゴォンッ!!!
数時間後、突然の爆発音に大和が飛び起きた。
(何だ!?)
寝起き直後のため、頭がボーッとしている大和。そこに、
ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!
再び爆発音が聞こえた。
大和は何が起こったのか全く分からなかった。すると、
ガバッ!!
すぐ隣で音がした。
見ると、大和が寝ている間に部屋に戻っていたレグナスが、ベッドに上半身を起こしたまま硬直していた。
「レグナスさん。今の音は?」
だが、レグナスは大和の質問には答えず、無言のまま脇に置いていた剣を持つと、
「君はここを動くな」
と、言い残し、部屋を出ていった。
「出るなって言われても……」
外からは相変わらず耳障りな爆音が鳴り響いている。おまけに何やら誰かの罵声や悲鳴までもが、彼の耳に飛び込んできたではないか。

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