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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 143

すると、
「すごーい!」
一足先に風呂場を覗いたセリスが歓声を上げた。
浴室は広々とした空間で、ゆったりとした桧の浴槽の内風呂が中央に置かれていた。
さらに奥はガラス戸になっており、開けると坪庭風の空間と形のいい岩で飾られた小さな露天風呂があった。小さいと言っても家庭用の浴槽よりはゆったりしていて、風流な岩風呂風の造りになっている。
(………なんて贅沢な造りなんだ)
とりあえず内風呂と露天風呂、どちらから入ろうかなと大和が思っていると、
「私、いっちばーん!!!」
「まずは露天風呂っしょ!!!」
大和の横をタオル一枚のジェンとモルティラニアが通りすぎ、湯気が立ち上る内風呂を完全無視、奥のガラス戸を開けると、そのままの勢いで温泉にザブンと飛び込んでいった。ちなみに2人共に体は洗っていない。
「はぁぁ、気持ちいい〜」
「うわぁ、癒される〜」
と、息を吐きながら、お湯の中で手足を伸ばしている。
ゆらめくお湯越しに柔らかそうなバスト、引き締まった腹とへそのくぼみ、そして、ユラユラと揺らめいている陰毛の翳りまでが見えていた。
「と、とりあえず僕らは体を洗ってから入りましょう」
また落ち着きのある他のメンバーは、きちんと体を洗ってから湯に浸かることにした。
(………せっかくだから露天風呂にしようかな)
形のいい岩で飾られた浴槽は、ちょうどいい温度の温泉の湯がたっぷりと張られている。ゆっくりと湯に浸かり、高い夜空を見上げた。
「ふぅ〜」
無意識に深い溜め息が洩れてしまう。
身体はなめらかな肌触りのお湯に温められ、火照ってきた顔は木立を吹き渡る風が冷ましてくれる。
(気持ちいい……)
大和がのんびりと温泉を楽しんでいると、
「ねぇ、大和君?」
ジェンの猫なで声が大和の耳に飛び込んできた。
「温泉で癒されるのもありだけど、他のやり方で体を癒すのもありじゃない?」
気が付くと、大和の両脇にジェンとモルティラニアがピッタリと寄り添っていた。
「ねえ、キスしてもいい?」
先にモルティラニアが囁いてきた。
そして返事も待たずに、横から唇を重ねてきた。温泉のせいか、彼女の頬はピンクに染まっていた。
モルティラニアの、湿り気のある甘酸っぱい息と唾液に濡れた柔らかな唇の感触に酔いしれながら、次第に大和は何も考えられなくなり、うっとりと味わいはじめた。
反対側からはジェンも身体をくっつけ、密着している口を覗き込むようにしている。
すぐにモルティラニアはヌルッと舌を潜り込ませ、大和の口の中を探ってきた。

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