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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 137

レグナスが強い口調で言い放った。
「……………」
誰も口をはさもうとしない。場の空気が一気に重たくなってしまった。
それに気付いたのか、レグナスが、
「さぁ、もう休まれたらよかろう。明日も早い故、今のうちに休んでおかないと体力が持ちませんぞ」
と、言った。
その言葉に甘え、みんなが眠りにつく。
満天の星空には、いくつもの流れ星が、きれいに線を描いていた。



それから数日後、大和達はバランという大きな町にたどり着いた。
このバランは、サンクキングダムの首都フリッドリッチとメリツ修道院のちょうど真ん中に位置する町で、温泉が出ることでも有名な町でもあった。
既に陽が沈み、辺りは暗くなっている。
「今晩はここに宿泊しますぞ」
そう言ったレグナスに案内され、ついていった大和達がたどり着いたのは、この町で一番有名な宿屋であった。
「メリツ修道院に向かう途中、予約をしておいたのだよ」
大和が宿屋をじっくりと眺める。
(デカイ………)
大和は単純にそう思った。以前シホが働いていたホテルよりもはるかに豪華な宿である。
「こんな豪華な宿に泊まっても大丈夫なのですか?」
大和がレグナスに尋ねると、
「気にするな。大切な客人は丁重にもてなさないとな。ゆっくりと温泉で汗と疲れをすっきり流してくれ」
そんなことを言いながら、レグナスは宿の中に入っていった。
とりあえず大和達も中に入ってみる。



「……………」
大和は言葉が出てこなかった。それくらい宿の内部は豪華な装飾品で溢れていた。
扉を開けてすぐがロビーになっている。やけに高い天井は吹き抜けになっており、巨大なシャンデリアが明かりを灯していた。床には赤い絨毯が敷かれている。入り口の両脇には剣を持った甲冑が飾られており、門番のようにたたずんでいた。
レグナスは先程宿と言っていたが、ホテルと言った方が正しいと大和は思った。
そのレグナスは先程から受付の男性と何か話している。
「すごいゴージャスなとこじゃないの。旅についてきて良かった」
モルティラニアが満足そうな笑顔を見せながら言った。
「見事なものだな。一泊いくらぐらいするのだろうか?」
「あまり考えない方がいいぜ。夜、寝られなくなる」
アーカートとカルラがそんな事を言いながらソファーに腰をおろす。
やがて、レグナスが戻ってきた。手には数本の鍵が握られている。どうやら部屋の鍵らしい。

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