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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 136

「サンクキングダムは機械工学もさることながら、魔法と科学を融合させた魔科学とかいう怪しげな技術にも力を注いでいる。最近では、特に軍備の増強を推進していると聞いているが」
廃屋の壁に背中をもたれかけながら、剣の手入れをしていたティナが言った。
「アルフレドの崩壊とそれによる魔王軍の勢力拡大、また最近の四天王の軍事侵攻やサンクキングダム領内における反乱軍の対策などを総合的に考えれば、我が国の軍備増強もやむ無しと思いますが」
レグナスがティナに面と向かって言った。
「……………」
ティナが口を閉ざしてしまう。アルフレド崩壊は彼女の責任では無いのだが、それによって同盟国であるサンクキングダムが窮地に陥ったのも知っていたからだ。
「反乱軍?」
黙り込むティナに代わって、今度はアーカートが口を開いた。
「モンブールの反乱以降、サンクキングダム領内で反乱が起こったなどという話は聞いたことありませんが……」
「仰る通り。確かに、彼らはまだ反乱を起こした訳では無いし、軍事行動も起こしてはいない。しかし、いずれそうなる可能性は高い」
レグナスの視線が険しくなる。
「北斗七将はご存知ですかな?」
レグナスがアーカートに尋ねる。
「ええ。確かサンクキングダム王国の南東、カンレイド地方を治めている7人の武将のことでしょう。………まさか彼らが?」
「左様。その北斗七将の中心人物、ヤマナ城のエリックが他の6人を巻き込んで、何やら不穏な動きをしているという情報が、最近頻繁に寄せられているのだよ」
「もし北斗七将が反旗を翻せば、また戦争になるのですか?」
「それは彼ら次第といったところか。もし、奴等が王国の害となるとならば、災いとなる前に排除せねばならぬ」
そこに大和が割り込んだ。
「案外魔王の策謀かもしれませんね。謀反を企てているという偽書など、偽情報を流して王が七将を誅殺するように仕向ける。又は謀反を疑われて身の危険を察知した七将がクーデターを起こすか。魔王は自軍の兵力を使わずしてサンクキングダムに大打撃を与えられるというわけです。」
「面白い仮説だな。」

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