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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 132

「………我ながら少し頭に血が上りすぎたようだ。カルラ殿、不愉快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申す」
ロジモイはそう謝罪すると、人目も憚らずに深々と頭を下げた。
一方、カルラはと言うと、
「気にするなよ、じいさん。俺は気にしてないし、昔はもっとキツいことを言われ続けてたしな」
と、ロジモイを恨んでいる様子ではないようである。それを見て、アーカートがホッと胸を撫で下ろす。
すると、
「それにしてもよ、俺らのところには男しかいないってのに、どうしてチビスケのところにはあんなに女が集まってくるんだ?」
カルラが羨望の眼差しを向ける先には、たくさんの女性に囲まれる大和の姿があった。
「世の中おかしいんじゃねーのか」
「カルラよ。そんなにモテたいのなら、いっそのこと大和君に教えを乞えばいいのではないかな?」
「アーカート、しまいには怒るぞ」
「おや、私は本気だったのだがな」
アーカートとカルラは、そんな言い合いをしながら出発の時間を待っているのであった。
彼らから離れたところでは、大和を取り囲む女性陣のほがらかな声が聞こえていた。



「そろそろ出発するぞ!!」
レグナスが雷のようにデカイ声をあげ、みんなが出発の準備に取りかかる。
「では、王。どうかご無事で。みんな、王を頼みますよ」
心配そうな表情をしたレイが、馬に騎乗した仲間達に向かって叫んだ。サンクキングダムへは、馬に乗っていくのである。
「ご心配には及びませんよ。大和様は私がお守りしますから」
大和の腰にささった魔法剣状態のガルドが答える。
「頼んだぞ、ガルド」
レイがそう言うと、
「あら、私には期待してないわけ?ひっどいなぁ」
と、ジェンが河豚のように頬を膨らませながら言った。
レイは苦笑いをしながら、
「もちろん、ジェンも頼りにしているよ。同じように、カスミもセリスもシホも、みんな頼りにしているからな」
「任せておけ。大和には傷一つつけさせんよ」
「大丈夫だって、そんなに心配しなくても平気だよ」
「では、いってきますね。レイさん」
それぞれが返事して、馬の腹を蹴る。全員が馬を乗りこなしていることが、大和にとって意外な事でもあった。
そして大和も馬を進めようと腹を蹴ろうとしたその時、
「大和君」
突然、ラティアが大和に歩み寄ってきた。大和が下馬し、地面に降り立つ。

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