PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 12
 14
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 14

「大和。お前のいうことも分かるがしかし……」
カスミが言ったその時だった。
「大和君発見ー!!」
背後から女性の明るい声がしたかと思ったら、大和の後頭部にムニュッと柔らかい物が押し付けられた。
ピキン………。
何か嫌な音がした。見るとサリナとエドウィン以外の仲間達全員の表情が2段階程険しくなっている。
「探しちゃったよー。どう私のおっぱいは?」
そう言いながら、乱入者は大和の頭部を掴むと、自分の乳房にギュウッと引き寄せた。無意識に大和の肉棒がムクムクと勃起していく。
「モルティラニアさん……ですか?」
後ろを振り向かずに大和が乱入者の名前を言った。ふと横を見ると、エドウィンとサリナが呆気に取られた表情をしている。
「あったりー!!何で分かったの?愛の力ってやつ?」
正解はこんな事をする女性の知り合いが他にいなかったからであるが、そんなことはどうでもいい。
「退院は今日の午後じゃなかったんですか?」
「本当はね。けど傷も完治したいたから、昨日に退院しちゃったのよ」
「そう、それはよかったわね。ならさっさと村に帰ったら?」
セリスが言った。表情がかなり怖い。
「それは無理よ。もう修道院の部屋、借りちゃったもん」
仲間達の不機嫌な表情が一転、エドウィンとサリナ同様、呆気に取られた表情となった。
「昨日のうちに、修道院の事務所にいって部屋借りたのよ。教団大僧正のロジモイって人もOKしてくれたわよ」
レイ達の殺気が瞬時にモルティラニアからロジモイに移ったことは言うまでもない。
(………ロジモイさん。あなたは何て事を……)
心の中で大和は思った。
チラッと横を見ると、レイやジェン達の体から猛獣のオーラのような物が立ち上っている。これはヤバい。
一方、そんな状況を知ってか知らずかモルティラニアは…、
「じゃ、そういうことだから。よろしくね、大和君。……チュッ!」
と、大和のほっぺたに軽くキスをした。

ちょっと待って!
そう思ったのと、ジェンが動いたのがほぼ同時だった。
「もう頭に来た。いい加減にしなさいよ、このアマ!」
立ち上がるやいなや、自分がデザートとして取っておいたプリンを思いっきりモルティラニアに投げつけた。
投げられたプリンは綺麗な弧を描きながらモルティラニアの顔面に命中し、そして彼女の端正な顔を黄色に染める………はずだったのだが……
「おっと、甘いよ!」
モルティラニアは見事な反射神経で顔を横にずらし、プリンを軽々とかわした。そして…
ベチャッ!!
あろうことか、プリンは大和達のちょうど後ろで食事をしていたフサフサした髪をした中年男性に命中した。しかも頭部のてっぺんに命中である。
「何するんだ!」
当然の事ながら、男性は席を立つやいなや顔を真っ赤にしながら雷のように怒鳴った。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す