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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 130

「おはよう、ナタリー」
セリスが明るく挨拶する。ナタリーは急に話しかけられて体をビクッと震わせたのだが、相手がセリスだと気付いてホッとしたのか、
「あ、セリス。うん、おはよう」
と、控えめな笑顔で返事する。そして、
「あの、その子は………?」
隣にいた大和に気付き、セリスに尋ねた。
「はじめまして。僕、橘 大和と言います。どうぞよろしく、ナタリーさん」
大和が目をパチクリさせているナタリーに手を差し出した。
「え………、あ、はい、よろしくお願いします」
ナタリーが大和の手を握りかえす。
「ナタリー、そんなところで突っ立ってないで、こっち来てみんなと話しましょうよ。これから長い旅になるんだし、今のうちに親交を深めましょう。ねぇ、大和君………」
セリスがさりげなく大和に目配せし、大和が後に続く。
「そ、そうだよ。僕もナタリーさんといろいろ話してみたいし、………そうだ!今のうちに一緒に旅をする仲間を紹介するよ。ナタリーさん、こっち来て」
大和がナタリーの手を取り、談笑している仲間のところに進んでいく。その後ろにセリスが続いた。
まず、大和が来たのは、ジェン・カスミ・シホのところだった。
「やぁ、みんな」
大和に気付いた3人がこちらに顔を向ける。
「あ、王様!それにセリスも!………あと………誰?」
ジェンが大和に尋ねる。
「彼女はナタリーさん。ルカジマ魔法学校でセリスと同級生で、今回一緒に旅する新しい仲間だよ」
自分に集中する視線におどおどしている先輩ナタリーを、後輩大和が紹介する。
「へぇー、そうなんだ。よろしく、ナタリー」
「私はカスミだ。よろしくな、ナタリー」
「シホです。道中よろしくお願いします」
順番に3人が挨拶していく。ナタリーはその度に、深々と頭を下げていた。
そして、シホの挨拶が終わった時、ジェンが急に珍しく真面目な表情をしながら口を開いた。
「ねぇ、王様。何であのモルティラニアって奴も一緒に行くのさ?まさか王様が連れてきたんじゃないだろうね?」
ジェンが何かに取りつかれたような目付きで大和を睨む。
「そ、そんなわけないじゃないか。彼女を連れてきたのは、僕じゃなくてアーカートさんだよ」
「その、アーカートなんだが………」
今度はカスミが発言した。
「アーカートが連れてきた男、カルラだったか。………何者だ?」
「何者って言われても、アーカートさんの昔の知り合いらしいよ」
「あの男、只者ではないな。まだ分からんが、かなりの実力を秘めているに違いない」
それを聞いたとき、大和は、魔法学校でクラスメートのエドウィン、サリナと一緒にゴートに旅をした時の事を思い出していた。

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