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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 129

「………では、おやすみなさい。……我らが八星将軍が長、セフィリアさん」



3日後………
早朝にも関わらず、メリツ修道院の門の前には、サンクキングダムに向かうメンバーがすでに集合していた。
集まったのは、案内役を勤めるレグナス、そして大和・アーカート・ティナの3人と、3人がそれぞれ連れてきた追加要員の面々であった。
大和が連れてきたのは4人。格闘娘ジェン・くノ一カスミ・魔法使いセリス・メイドのシホといった、大和が最も頼りにしている仲間達であった。
アーカートが連れてきたのは2人。運び屋カルラと、その監視役の槍使いモルティラニアだ。
そして最後にティナが連れてきたのは、ナタリーという茶髪に三つ編みの髪型をした、眼鏡をかけたガリ勉タイプの少女だった。
彼女はルカジマ魔法学校の生徒で、同じ魔法学校に通うセリスとは同級生で友人の仲らしいのだが、勉学優秀で将来を期待されている優等生らしく、その事をセリスが姉のティナに話した結果、今回のメンバーに抜擢したそうだ。
しかしナタリーは引っ込み思案で人見知りが激しい性格。集合したのはいいが、隅の方で1人もじもじと立っているだけで、なかなかみんなに話しかけようとしない。
もちろんセリスも彼女の性格は熟知しており、ナタリーを今回の旅に推薦したのは、そんな性格を少しでも改善しようと思ったからなのだが、これでは逆効果である。
「ねぇ、大和君」
セリスはそんな彼女をチラリと横目で見ると、先程から自分の姉であるティナと会話をしていた大和に近づき、そっと耳打ちした。
「ナタリーのことなんだけど…、どう思う?」
「どうって、何が?」
「あの子内気な性格でさ、なかなか友達が出来ないんだよね。他人と喋っているところも見たことないし。それで、今回の旅で少しでも他人と打ち解けられるようになればなぁ、って思ってたんだけど」
大和とセリスがナタリーの方を向く。ナタリーは周りが知らない人ばかりだからか、先程から意味もなくビクビクと震えていた。
「大和君、何とかしてくれないかしら?」
「え、………僕が?」
「うん」
「うーん、別にいいけど、………何で僕が?」
根本的な疑問を口にする大和。そもそも誘ったのはセリスなのだから、まず彼女がナタリーをうまく打ち解けられるように誘導するべきではないだろうか。
「大和君なら大丈夫かなって、思っただけよ。ほら、私も協力するから、早く行こッ」
そう言うと、大和はセリスに連れられて、1人身の置きどころがないというふうにたたずむ少女のところに歩いていった。

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