PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 122
 124
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 124

また、人間ではないのだが、魔法剣ガルドを数に加えれば7人になる。
「で、みんなを集めて何すんのよ。カスミ?」
自分のベッドに寝転がりながらジェンが言った。彼女達は全員この部屋で寝泊まりしているのである。
「ああ、実は先程アーカートに呼び出されてな。緊急の用件らしいのだが………」
全員をここに集めたのはカスミである。そのカスミの口から、先程のサンクキングダムとルカジマの同盟に関する内容の会議が語られていった。
話が進むにつれ、みんなの表情が深刻なものになっていく。
そして、話が終わった。
「………………」
誰も口を開かない。沈黙が部屋を支配していた。
数分後、椅子に座って話を聞いていたシホが、ようやく口を開いた。
「……それで、アーカートさんはどうなさるおつもりなのですか?」
「ああ、一応出向くつもりらしい。使者のレグナスとかいう男が、案内を務めるらしいが……」
カスミが答えていると、
「で、行くのはアーカートさんだけなの?」
ジェンが聞いた。
すると、
「いや、実はみんなに集まってもらったのは、その事についてなんだが……」
カスミの歯切れがどうも悪い。一体どうしたのだろう、と思いながらレイと一緒にベッドに腰掛けていた大和と、チラッとこちらに目を動かしたカスミの視線が重なった。
「今のところ、決定してるのは3人。アーカートとティナ。そして………大和らしい」
その場にいた全員が大和に注目する。一方の大和も、自分がサンクキングダム行きのメンバーに入っていることに驚きの色を隠せない。
「王が?一体なぜ?」
レイが聞いた。
「そんなこと私が知るか」
カスミが答える。
「私はアーカートからその事を伝えるようにと言われただけだ。理由なんか知るものか」
「でも、何でアーカートさんはカスミさんに伝言させたの?普通そういうのって、自分から言いに来るか、大和君を直接呼び出して伝えるものなのに」
今度はセリスが聞いてきた。
「アーカートもティナも忙しいんだ。何せ出発は3日後だからな。それにサンクキングダムの首都、フリッドリッチに行くには早くても1ヶ月近くはかかる」
「単純計算で、往復2ヶ月。滞在日程等の諸事情を入れると3ヶ月近くはメリツを空ける事になりますね」
「そう。だから今のうちに仕事を片付けているんだそうだ。2人とも、今日と明日は徹夜らしい」
セリスとカスミがそんな会話をしている最中、大和は1つ気になることがあった。
「ねぇ、カスミ」
大和が唇を開く。
「さっき、今のところは3人、って言ったよね。それはまだ増える可能性もあるってこと?」
その質問を待ってました、と言わんばかりの微笑を浮かべながらカスミが答えた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す