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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 122

集まったのは、ルカジマ臨時学園長アーカート、元アルフレド三大将軍が1人ティナ、シルファール教団大僧正ロジモイ、大司祭アーデントの4人。そして……
「お初にお目にかかる。某、サンクキングダムから参った、レグナス・クレジレンスと申す。以後、お見知り置きを」
最後の5人目、レグナスが名乗った。すると、
「阿修羅将軍の噂は前から聞いておりました。お会いできて光栄ですよ」
アーカートが手を伸ばし、レグナスと軽い握手をかわす。
「いやいや、アーカート殿。貴殿の噂も聞いておりますぞ。圧倒的兵力の魔王軍に侵略されながらも、未だ抵抗を続けている誇り高き勇者とな」
「勇者……ですか。私はそのような立派な者ではありませんよ」
と、アーカートが苦笑いをしていると、
「レグナス殿。そろそろ本題に入りませんか?」
会話を遮るように5人の中で最年長のロジモイが言った。
「クレジレンス家といえば、サンクキングダム内部でも名の知れた名家。その名家の当主でもある貴殿が、わざわざ使者として出向いたのは、何か重要な用件があるとお見受けするが」
「左様。今日、私がこのメリツ修道院に参ったのは、我がサンクキングダムとルカジマ及びメリツ修道院との同盟をせんがためにごさります」
さすがのロジモイも、一瞬ビクリとした。アーカートとティナの目がキラリと光る。
「我らと同盟を?」
「はい」
「なぜじゃ?シルファール教とサンクキングダムはこれまで親密な関係をしてきたはずじゃ。別に同盟などしなくても我らとの関係に悪影響は与えず、またこれまで通りの関係を続けておればよいのではないかな………?」
ロジモイの率直な意見だった。
「それに、これはシルファール教全体に関わること。教皇様を差し置いて私個人の考えで答えを出すわけには参りませんな」
「………なるほど。では、アーカート殿はルカジマとの同盟をどのようにお考えなのですか?」
レグナスの視線がアーカートの方へ動いた。
その視線を受けて、アーカートが答えた。
「………レグナス殿。仮にルカジマとサンクキングダムが同盟を結ぶとしましょう。しかし、同盟したとしても我らが得るものは何もないように思えるのだが………」
「それは考え違いだと思いますが」
レグナスが堂々と言った。

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