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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 118

「それにしてもチビスケの奴、俺の知らないところであんなお姫様と付き合ってたのか。意外とやるじゃねーか」
「当然でしょ。大和君はアンタと違って優しいし可愛いし、それに変なあだ名つけないし、アンタの魅力と比べたら月とすっぽんぐらいの差があるんじゃないかしら」
「ちょっと待て。どっちが月でどっちがすっぽんだ?」
「決まってるでしょ。大和君が月でアンタがすっぽん」
「何!?俺が!?俺様の魅力がチビスケより下だってのか?」
「当たり前じゃないの。ていうかアンタ、自分自身に魅力があるとでも思ってたの?」
「ちょっと2人とも、うるさいわよ!」
その時、物音に気づいたらしく大和がセリス達の方を向いた。
とっさに身を隠す3人。
だが、今の大和は少々惚けているらしく、勘違いと思ったようで、またラティアと話し始めた。
セリス、カルラ、モルティラニアは、恐る恐る、また覗く。
「ねぇ、大和君。少し落ち着いて話さない?歩きながらだと疲れちゃうわ」
「うん、そうだね。あそこに大きな切り株があるから、そこで休もうか?」
「ええ、いいわよ」
その数分後、大和とラティアは道の脇にある切り株に腰をおろし、話しを再開させた。
「でも、大和君って強いのね。私見直しちゃった」
「そんなことないよ。いつも仲間に助けられてばかりで、男として恥ずかしいよ」
「大和君、もっと自信を持ってよ。助けてくれる仲間がいるなんて素晴らしいと思わない?きっと大和君の魅力にみんな惹かれてるのよ」
「そうかな?」
「そうよ」
ラティアはもっともらしく頷く。
近くで覗いていたモルティラニアは、
「あの2人、何話してるのかしら?」
「さあ、少なくともお前には関係無いことだけは確かだな?」
隣にいたカルラが、すかさずつっこむ。
「うるさい男ね。私、アンタみたいな男、大嫌い!!!」
モルティラニアが横を向き、ベーッと舌を出す。
「うるさい女だなぁ。じゃあ何で俺の監視なんか引き受けたんだ?アーカートの頼みなんざ断ればよかったじゃねーか」
「うん、それは私も気になってたんだけど。………何で?」
セリスがカルラに同調し、同じ疑問を口にする。
「ふん、別にいいでしょ。言っとくけどね、私がアンタの監視を引き受けたのは理由があるからよ」
「その理由ってなんだよ?」
再びカルラがたずねる。すると、
「そこまでアンタ達に話す必要無いでしょ。内緒よ、な・い・しょ!!」
と、意地の悪い小悪魔の表情を浮かべながらモルティラニアが言った。

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