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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 117

今自分達がここにいることはメリツ修道院の誰も知らない。回りを見ても人影らしきものは見えない。
つまり、もし何かあったら自分が何とかしなければならない、という重い責任感がラティアを不安にさせていたのである。
しかし、その必要はなかったかもしれない。
「あの2人、どこに行くのかしら?」
大和達から少しばかり離れたところに林があって、そこから声が聞こえた。もちろん、大和達には聞こえないくらいの小声である。
よく見ると、草むらの中に6つの目玉が見える。
「それにしても内緒でデートなんて、2人も隅におけないわね」
覗き見する3人の内の1人、セリスが言った。セリスは偶然大和達が外に行くのを目撃し、そのまま後をつけていたのである。
「まさか青姦なんて真似はしねーだろうな」
その隣にいた覗き3人組の2人目、カルラがニヤニヤしながら言った。彼はセリスが大和達を尾行していたのを偶然発見。やはり後をつけてきたのである。
そのカルラだが、彼がメリツ修道院に滞在するという事で、アーカートとルカジマ幹部との間で一悶着あったらしい。
アーカートが1人1人説得して回ったらしいが誰もが一筋縄ではいかなかったらしく、散々話し合った末に、ようやくある1つの条件を守らせる事で納得させたのである。
その条件とは、見張りをつけることであった。それも昼夜問わずカルラの側に着いていき、その日の行動を逐一報告しなければならない。つまり彼の行動は全て監視されるのである。
少しでも怪しい行動を取れば即メリツ追放。多少横暴とも言える条件であった。
アーカートもこの条件は厳しすぎると反対したのだが、カルラに対するルカジマ幹部の敵意は厳しく、結局監視役はアーカートが指名する事で合意したのである。
その監視役に選ばれたのが、セリス達覗き3人組の3人目、黄色いポニーテールの槍使い、
「何言ってんのよ。私の大和君がそんなことするわけないでしょ!」
モルティラニアであった。
「シッ!声がデケェんだよ物干し竿」
「アンタが変なこと言うからでしょ。それとその変なあだ名で呼ぶのやめてよね」
「あれ、気に入らねぇか?ピッタリだと思ったんだけどな」
「気に入るわけないでしょ。……ったくふざけた男ね。大和君と大違い」
この2人、会った時からこんな感じで口喧嘩ばかりしている。

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