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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 12

大和が頷く。
「モルティラニアさんか……。いい人っぽいけど、……あの話、本気なのかな?」
「さぁ、私はどちらでも構いませんが。大和様はどう思ってるんですか?」逆に質問するガルド。
「性格は別問題として、見たところなかなかの美人ではないですか?」
「う、うん。それは確かにそうだけど…」
「なら一度抱いてみてはどうですか?今は怪我をしてますから無理でしょうが、見たところ包帯の上からでもスタイルは抜群でしたよ」
魔法剣状態のためガルドの表情は読み取れないが、おそらくニンマリと笑みを浮かべているのは明らかである。
「………考えとくよ。ガルド」
小声で大和が言った。
ちなみにこの会話の間中、背後の病室からは患者と看護師の「離しなさい」「寝てなさい」という熾烈なやり取りが続いていたのは言うまでもない。



それが2ヶ月前に起こった出来事である。
「絶対行かない方がいいって、王様」
その時の事を話しながら、大和達はメリツ修道院一階の食堂で朝食をとっていた。
「大和、私も同感だ。あの女はヤバい。……いろんな意味でな」
カスミが味噌汁を飲みながら言った。ちなみに大和達6人の内、和食を食べているのは大和とカスミの2人だけである。
「うん。でもルカジマで助けてもらったのは事実だよ。お礼だって言ってないし」
大和がおむすびを食べながら言った。
「それにしても、王が会いにいった女が、まさかあのモルティラニアだったとは」
レイが小声で言った。聞いた話によると、以前大和達がイリスの所に助けを求めに向かっている間に、彼女は一度モルティラニアと会っていたらしいのである。
「王、もしあの女に会いに行くつもりならば、絶対に私も同行いたしますから!よろしいですね?」
レイが殺気だった視線を大和に向けながら言った。そのあまりの迫力に思わずたじろぐ大和。連れていくだけなら問題はないかもしれないが、一つだけ不安材料があった。それは…、
(……もしレイがモルティラニアさんのあの話を聞いたら…)
以前、病室で聞いた15人の娘を産む話。もしレイがその話を聞いたら、怒りのあまりに、その場でモルティラニアと一対一のキャットファイトをしかねない。
もちろん景品は大和であるが、流石に大和自身はそんな状況を望んでいるわけではない。
かといって、「連れていかない」なんて言ったら、怒りの矛先は確実にモルティラニアから大和に向けられ、その場で二・三時間の説教を始めかねない雰囲気である。
(……どうしたものかな?)
どちらが当たっても嬉しくない二者択一。どちらにしようかなと大和が俯きながら考えていると、そこに……
「よう、大和!隣の席いいか?」
「おはよう。大和」
若い男と女の声が聞こえてきた。

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