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月光に照らされし幻影
官能リレー小説 - ファンタジー系

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月光に照らされし幻影 8


そのままアリアは眠ってしまった


次の日・・・・・・


アリアはいつもの癖か、少し寝坊してしまい、アムに起こされた。
「・・・・アリア、朝、起きて・・」

「ふあぁ〜、アム君おはよう、今日もいい朝ね!」
さりげなく寝坊をごまかすアリア
「・・・アリア、もうお昼近い。宝石売りに行かないの?」
年下のアムに急かされ面目のないアリア
「あ、ああ!すぐに行く!!」
急いで着替えて、外にとび出していく
走って工房街に行くアリア。しかし途中でアリアは声をかけられた。

「おや、アリアさん、おはよう・・・では少し遅いですかね?では、こんにちわ」
声をかけてきたのはこの町の神父、ロウ=ホーリーバイブルであった。
「ええ、神父さん。こんにちわ。」
少し嫌味を言われむっとなるアリア
「おや、アリアさん。なにやら珍しそうな石を持っていますね?」


そう言うとロウはググッと近づいてエルドルから貰った宝石を覗き込む。
「魔力も多少は蓄えられているみたいですね?昨晩の戦利品ですか」
「ええ、そうよ」
深く考えず条件反射でいつもの答えを返す。
「そうですか・・・では、我が教会で引き取らせていただいてよろしいですかな?」
穏やかに言うロウ。
「ええ、いいわ・・・っと!?駄目駄目!!これは絶対に駄目よ!!」
昨日のことを思い出し慌てて断るアリア
「何故・・・・ですか?この宝石ならばなかなかの値をつけられますが?」
アリアは内心パニックになりながらも言い訳をする。
「こ、これは…っ
トムじいの工房で売るつもりだったんだっ!
私も今まで見た事の無い宝石だから…」
トムじいの名前を聞いた途端にいつも温和なロウが珍しく、ちょっと嫌そうに顔をしかめた。
「…トムさんの所に行くのですか?」
アリアはロウの表情の変化を気にせず言葉を続けた。
「うん、トムじいならどんな名前の宝石か知ってるかもしれないと思って…
い、いくらロウがこの宝石に妖力がどのくらい有るか分かっても、宝石の種類にはあんまり詳しく無いだろっ?」

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