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月光に照らされし幻影
官能リレー小説 - ファンタジー系

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月光に照らされし幻影 26

「って事があったのよ。アム君聞いてる?」
家についたアリアはアムに事の顛末を呑気に話していた。
「聞いてるよ。ロウ神父様も、ハンター仲間との時間ならそんなに長くはしないよ…たぶん」
そんな話をしながらアムはテーブルに肴を並べ始めた。
温かい食べ物が湯気を出して食欲をそそる。
イザヨイが来るのはそう遠くないと思った二人は待った。
だが、一つまた一つと湯気がテーブルの上から姿を消していく。
「あたし、ちょっと行ってくる」
玄関に向かうアリアをアムが止めようとする。
「やめた方が良いと思うよ…」
「・・・」
アリアとアムは少しの間、お互い見つめ合ったままだった。
だが、ふとアリアの両手がアムの頬に伸びる。
ムニュ………
「ふぁ!?」
少年らしい柔らかな頬をアリアの指が摘む。
「あたしを独占したいのはわかるけど、イザヨイを探しに行かないとね♪」
ニッコリと、からかうような笑みでアムに伝えるとアリアは玄関へと進む。
だが、外に出ると丁度イザヨイと鉢合わせた。
「おぉ、アリア殿、遅れて申し訳ない」
魚の燻製らしき物を手にイザヨイが詫びた。
「これを思い出して、用意したのでござる。」


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