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月光に照らされし幻影
官能リレー小説 - ファンタジー系

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月光に照らされし幻影 14

「でもすこし不気味ねぇ、それでその新種からは宝石は出たの?」

「いやね、私も聞いただけですからねぇ…まぁもう少し買っていただければ少しはお話できるんですけどねぇ?」
流石はハンター相手に商売をしているだけあってそこんとこ目敏い。
「え?んと、後で買うから教えてよ?」
「んもう、アリアさんはいつもそうなんですから!まぁいいです、教えますよ。その妖魔からは粉々に砕け散った宝石が出てきたそうですよ?」
普通妖魔を倒しても宝石が砕けることはない。
「それって本当に妖魔なのかな?」
アリアも首をかしげる
「さあ?どうなんでしょう?ただ教会っていってもロウさんでなくて、聖都のほうから来た信徒の人が引きとったようですよ?」
「なにそれ!?聖都から人が来るほどやばいものなの?」

「しかもかなり高位な人であのロウさんが、まるで米つきバッタのようにペコペコしてましたから。」
「へぇ、あのロウがね。」
普段の姿からはあまり想像が出来ないが、ロウも偉い人には敵わないのだろう。
「でさ、その妖魔は森のどこら辺に出たの?」
もしかしたら自分で確認出来るかもしれないとファルに訊いてみるが、ファルは難しそうな顔をしていた。
「はてさて〜、判るようなわからないような。」
う〜んと唸りながら顎に手をあてる仕草、気付けばここは酒場の前。 
「あ〜………ミルク(値段2$)貰おうかな?」
「ミルク・サン・マーニャ(値段8$)ですね?」
(うっ………)
財布を確認して、苦笑いしながら頷いた。
「うぅ…美味しいんだよね?」
暗においしい話なんだよねと聞きながら、ファルに情報料を含めた10$硬貨を手渡す。
「種類も質も町一番なんだから安心してよ。毎度あり」
そう言ってファルは自分の父親が経営する酒場の扉を開いて、アリアに中に入るように勧める。
扉の中からは昼間だというのに永年染み着いた酒の匂いが広がってくる。

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