PiPi's World 投稿小説

月光に照らされし幻影
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 9
 11
の最後へ

月光に照らされし幻影 11

「う゛〜っそれ言われると辛い…っ」
アリアは困った顔をしながら提示された金額を見つめた。
「この宝石、今月の生活費のあてにしてたんだけどなぁ…
この金額だと今月は昼間の仕事増やさなきゃきつくなる〜っ」
アリアはテーブルに突っ伏しながら弱音をはく。
妖魔ハンターは主に満月の夜にしか行われない。また、一攫千金な仕事のせいか収入に波がある。
そういう理由もあって昼間は副業で他に仕事をしているハンターが多いのだ。
「昼間の仕事?何の仕事をしとるんじゃ?」
トムじいは興味深そうにアリアの顔を見つめた。
「んっ?秘密〜」
…別に秘密といってもいかがわしいものではないので悪しからず。
「なんじゃ、わしにも言えないのか?あのちっちゃかったアリアがのぉ…反抗期かい?」
それはそれは悲しい目(勿論演技)をするトム
このままでは全部吐かされてしまいそうな気配に、アリアは逆転の一手を打った。
「アム君がさ………」
「む? アムがどうした?」
ばっちり食い付いてくるトム。
トムにとって、アム君は孫のようなものなのだ。
「アム君に、新しいエプロン買ってやりたいんだ………」
語尾に哀愁を漂わせながら、言葉を続ける。
「……この値段じゃ、無理だね……」
「むむ、話を蒸し返しおったな………」
「アム君………ぼろぼろのエプロンで料理してるんだ………」
チラリとトムを見てみると、腕を組んで考え込んでいた。
「………いくらじゃ?」 
心の中でガッツポーズを取った。
「………」
先程トムが提示した額へ、ちょっと遠慮がち(演技)に一番右端にゼロを一つ付け加えた。
「なっ、一桁アップじゃと!? エプロン一つ買うだけじゃろうが!」
「アム君をさ………」
再び伏し目がちに切り出す。
「お風呂を広くしたいんだ………アム君をお風呂に入れたいんだ………」
「い、入れればよいじゃろう。 風呂ぐらい………」
「狭いんだ、お風呂。 それにアム君恥ずかしがるから……」
真っ赤になりながら、普段は横線一本の瞳をパッチリ開きながら恥ずかしがるアム君の服を剥ぎ取り、お風呂場に連れこみ、力で押さえ込みながら全身、上から下まで蹂躙するがごとく洗うという行為。 アリアはそれをレ○プと言ってたり言ってなかったり。
「そのためには、お風呂場を広くしないとアム君が抵抗して怪我しちゃうんだ………」
「むむ………そ、そりゃいかんな………」
「アム君、可愛い声で鳴くんだぞ。」
………アム君は男の子だが、この際忘れてしまおう。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す