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学校で死のう!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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学校で死のう! 10

そうは言ったもののどうするべきか哀徒は迷った。
女子と口を聞いたことさえろくにない哀徒にとって、大人の女性の脱衣シーンは少々刺激が強いかもしれない。かと言って目の前にいる敵から視線を外すのも考え物だった。
――仕方ないか…
考えた末、哀徒は水芸女の動向を見守ることにした。ただし意識的に目の焦点をぼやけさせ、はっきり見ないようにする。万が一水芸女のストリップなどに興奮してしまったら末代までの恥だからだ。
そんな哀徒の考えを知ってか知らずか、視線を感じた水芸女が何故かやたら嬉しそうな声を上げる。
「何だ?やっぱり興味あるんだな!」
「まあね…」
どうせ否定しても向こうは素直に受け取らないだろう。そう感じた哀徒は思い切って肯定してしまうことにした。水芸女はそうかそうかとうなずきながら、ワンピース状になった裾の長い服を脱ぎ捨てて下着姿になる。素人目にも完璧に近いと思われるプロポーションが月明かりに白く浮かび上がった。
――どういうつもりなんだ…?
相手の意図を解しかねた哀徒だったが、次の瞬間重大なことに思い当たって愕然としていた。思わず目の焦点を外すことも忘れてしまう。
「何だ、そんなにジロジロ見て…見掛けによらず助平な男だな」
水芸女が哀徒をからかうが、もちろん彼の関心は全く別の所にあった。
――そうだ、そう言えば水を入れたタンクはどこにやったんだ!?
水芸女は下着姿になっているのに、どこにも水が入っていたタンクは見当たらない。哀徒が気絶している間にどこかに置いて来たという可能性もあるが、果たしてそんなことをする理由があるだろうか。
――どうなってるんだ、一体…?
だが水芸女はそんな哀徒の疑念もどこ吹く風とばかり、哀徒の傍らに膝をついてブラに手を掛けた。
「さあ、ご開帳だ。よく見るんだぞ…」
「あ……」
哀徒はタンクのことを考えるのは一時中断した。それは後でもいい。目の前の相手に対処するのが先決だ。じっと見ているとついに水芸女のブラが外されて生の乳房が二つ零れ落ち、ブルンブルンと震えた。
「うっ…!」
哀徒は驚愕した。大き目のスイカくらいは優にある爆乳が彼の目の前で揺れている。これほど乳房の大きな女性を哀徒は今までに見たことがなかった。ブラをしている間はそこまでとは気付かなかったので、おそらく相当きつく押さえつけていたのだろう。
「ククク…」
水芸女はその巨大な乳房を誇らしげに揺すり、哀徒に見せ付けた。
「ああ…」
初めて目にする女性の乳房の刺激に、哀徒はあえいだ。彼は先月戦った型抜き67kg以下級環太平洋王座防衛戦のことを懸命に思い出し、心奪われることだけはどうにか免れる。
「ああ窮屈だった…どうだ哀徒、私の体は…?」
「えっと、あの…」
実際の感想はさておき、何と言えば状況を不利にせずに済むだろうか。急いで考え始めた哀徒だったが、水芸女は彼の考えがまとまるのを待たなかった。

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