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学校で死のう!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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学校で死のう! 68

(あばよ!ミルキュリアっ)
躊躇うことなく、首めがけて槍をふり下ろす

日頃の喧嘩とは違う、嫌な感触が全身に伝わり哀徒は手製の槍の先をじっと見つめてしまった




その頃ヘティラは教室ですやすやと眠っていた。
頭に瘤、適当に運ばれたのか服が乱れており、下の布がずれて煽情的である
もちろん自分の意思でこうなった訳ではなく、グーランスがモップで不意討ちし、教室に放り込んだだけの話なのである
とはいっても姿を消したままなので堂々と後ろから殴りつけたのだが、そこはもう終わった話、

グーランスは再び哀徒を眺めていた
哀徒は傲慢女ことミルキュリアを横に寝かせ、喉に手を当てていた

御主人様は刺し傷がない事をいぶかしんでいるようだ
グーランスは放っとけばよかったかと思いつつ、廊下の端から哀徒の様子を見ていることにした。

「なんで……?」
横たえたミルキュリアの体を確認しながら、哀徒は狐につままれたような気分になっていた。
上の窓から自分が上から落とした槍は、万有引力の法則に従い、ミルキュリアの後頭部めがけて落下していった。
そして、確かにミルキュリアの首筋に、槍の穂先は刺さったはずだった。暗かったが、はっきりそれと見えた。哀徒は快哉を叫んだものだ。
「よっしゃあ! ニュートン先生、万歳!」
そう。口に出して大声で言った。階下にいるミルキュリアの仲間を誘き出し、この場所で迎え撃つために。
ところが、待っていても誰も上がってくる気配がない。しびれを切らして下に降りてみると、ミルキュリアがうつぶせに廊下に倒れていて、他には誰もいなかった。
「……?」
なぜミルキュリア1人なのだろうか。疑問に思ったが、ともかくミルキュリアに止めを刺すために近寄った。するとどうだろうか。ミルキュリアの首のどこにも傷がない。仰向けにひっくり返して喉を改めても、やはり無傷だった。
哀徒が放った槍は、ミルキュリアの傍らに無造作に落ちている。訳が解らない。
――ええい! 詮索は後だ!

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