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学校で死のう!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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学校で死のう! 41

(ちなみにヘティラは先生のことは心底どうでもよかったらしく、全く見向きしなかった)

そのころ別の建物では……
「汚されたっ! 汚されたっ! 私の哀徒があのケダモノ女に……」
一人の女性が悪鬼の形相となり、怒りに打ち震えていた。もちろんミルキュリアである。彼女の周囲の壁や扉は穴だらけとなり、無残な姿となっていた。激高に任せ、辺りに水流を放ちまくった結果だ。
彼女は初めて哀徒に出会ったときのように、長剣を背負い甲冑を纏っている。だが甲冑の方は完全に着け切ることができず、ベルトや金具の一部が外れていた。
ブラがないので大き過ぎる胸を押さえることができず、サイズが合わない状態になっているのである。
「あの馬鹿女め! 嫌がる哀徒を襲って無理やり犯したに違いない。でなければこんなことになるはずは……」
確かにその通りではあった。だが、それは同時にミルキュリア自身が哀徒にしたことでもある。果たして彼女はそのことに気づいているのであろうか。
ともあれ、ひとしきり暴れた彼女はやや落ち着きを取り戻し、荒ぶる呼吸を整えた。
「ああ、あのとき哀徒を逃がしてさえいなければ……いや、済んだことを悔やんでも仕方がない。もうじきあの躾のなっていない雌猫が哀徒を連れて現れる。私のものに手を出したらどうなるか、泣いて許しを請うまで教え込んでくれよう。哀徒も私以外の女に反応しないよう、しっかり心と体を調教してやらないと……」
そう呟いたミルキュリアは、足早にその場を立ち去った。彼女の眼は赤く血走り、下着を着けていない股間からは液体が滲み出している。もはや当初の目的をどれほど覚えているのか、極めて怪しかった。

話は戻って、こちらはヘティラ、そして彼女に強制連行されている哀徒である。二人はたった今第一校舎棟を出たところなのだが、その前進は極めて遅かった。
「んん……れろれろ……」
「ひいい。や、やめて……」
「あ?」
「いえ、続けてください……」
その理由は、ヘティラが哀徒の後ろに密着していることにあった。今彼女は背後から両腕で、哀徒の首に抱き付いている。そしてひっきりなしに彼の耳を舐めたり、後頭部に乳房を押し付けたりしていたのである。
「はうう……」
哀徒はどうすることもできなかった。ヘティラはその気になれば、いつでも彼の首を絞められる。抵抗したらどうなるかは、火を見るよりも明らかだ。
もっとも、我慢さえできれば今の状況は、哀徒にとってそう悪くもなかった。これだけノロノロ進んでいれば、ミルキュリアと出くわすのは相当後になるからだ。それまでの間に、機会を捉えて脱出できるかもしれない。だが二人が合流してしまってからでは、逃げられる確率は破滅的に低くなるだろう。
――今のうちに何とかしないと。何か方法はないのか……

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