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学校で死のう!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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学校で死のう! 34

両足で相手の右腕を挟み付けながら、哀徒は体を後ろに倒した。二人の体が直角に交差し、床に横たわる。間髪を入れずに、哀徒は大女の右腕を自分の胸に引き寄せ、全身を弓なりに反らせた。こうすると相手の肘関節が本来曲がらない方向に曲げられ、やがて破壊されるのだ。いつまでもこの体勢だと左足を噛まれる危険があるが、それよりも早く関節を破壊して離れればいいだけの事である。
「うおおおっ!」
だが哀徒がどんなに力を入れても、大女の肘は壊れそうになかった。それ所か、彼女は憐れむような眼差しで哀徒の方を見詰めている。
「はあ……無駄だって言っただろ?」
大女は右腕を伸ばしたまま、足を使って壁際に移動した。さらに左手を床に突き、無造作に上体を起こす。
「よいしょっと」
「なっ……」
力を緩めこそしなかったものの、哀徒は内心で茫然としていた。関節技を極めれば何とかなるかも知れないと考えたのは、とんでもなく甘い見通しだったのだ。全身から冷や汗が噴き出す。一方大女は左手を窓枠にかけ、強引に立ち上がろうとしていた。
――まずい!
さらに焦る哀徒だったが、もうどうすることもできない。あっと言う間に大女は立った姿勢に戻り、哀徒の体を腕一本で持ち上げた。
「うおりゃあっ!」
「くっ!」
このままでは頭を床にぶつけられる。直感的にそう感じた哀徒は、大女の腕を挟む両足をほどいて床に降り立った。だがすぐに体を押され、壁に叩き付けられてしまう。
「ふんっ!」
「がはっ!」
一瞬呼吸の苦しくなった哀徒を、大女は力任せに押し倒した。そのまま馬乗りになろうとする彼女を、哀徒は両手両足で必死に突き放す。
「があああっ!」
諦めたら試合終了である。哀徒は無我夢中で両手を伸ばし、大女のブラの肩紐をそれぞれ掴んだ。相当丈夫そうだから、引っ張っても千切れることはないだろう。
――最後の手段だ。窒息させてやる!
哀徒は左足を動かし、足の裏を大女の喉元に食い込ませた。足を伸ばしつつ両手を引き、相手の首を潰さんばかりに締め付ける。だが……
「分かんないかなあ……これだけ言っても」
無理なものは無理だった。大女は首の後ろに両手を回し、何かをカチャカチャと動かす。
「ほらよ」
「えっ!?」
いきなり肩紐が外れた。同時に哀徒の足も大女の喉から離れてしまう。さすがにそう来ると思っていなかった哀徒は動揺し、どうにか体勢を立て直そうとした。だが次の瞬間、剥き出しになった大女の乳房が目に入ってしまう。
「うわっ!」
サイズではミルキュリアに一歩譲るものの、哀徒の頭よりずっと大きな乳房だった。ブラの締め付けから解き放たれたその柔肉は大きくバウンドし、今や本来の体積を誇示している。つい先程まで童貞だった悲しさからか、哀徒は反射的にその光景から目を背けてしまった。
「もらったぜ!」

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