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学校で死のう!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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学校で死のう! 33

どういう訳か涎を垂らしながら、哀徒に迫ってくる大女。もう駄目かと諦めかかる哀徒だったが、際どい所で彼は踏み止まった。
「……嫌だ」
「あ?」
「誰が降参なんか!」
啖呵を切る哀徒に対し、大女は鼻で嘲笑って返した。
「へっ。相当なアホだなお前。まあいいさ。二度とあたしに逆らわないように、この際徹底的に調教してやるのも悪く……」
「うがあああっ!!」
向こうの言葉が終るのを待たず、哀徒は敵に向かって突進していた。迎え撃つ大女の拳をかい潜り、どうにか腹の辺りに組み付く事に成功する。もし大女がミルキュリアのような電撃の術を持っていたら一発でアウトだが、その時はその時だと彼は割り切っていた。打撃が用を成さない以上、わずかでも勝機を見出すには組み技に持って行き、関節技か絞め技を目指すしかない。
「てめえ!」
幸い、大女は特に魔法らしいものを放って来なかった。とは言え体力は哀徒の方が劣っているので、真正面からやり合ってはそのうち押し倒されてしまう。
「ぐうっ!」
哀徒は素早く体をずらし、相手の右側面に移動した。途中で頭が乳房にめり込むが、そんな事は気にしていられない。
「あんっ!」
何故か大女が変な声を漏らし、その体からわずかに力が抜けた。哀徒はその機を逃さず、両腕で相手の胴体をしっかりホールドして左右に揺さぶりをかける。
「うおおおっ!」
「わっ!?」
大女の口から悲鳴らしい声が漏れる。哀徒は相手の体を大きく右に振りつつ、右の足の裏で相手の左の足首を支え踏み出せないようにした。支え釣り込み足だ。
「ぐおっ!」
足を踏ん張り、大女は哀徒の投げに耐えた。さすがにそう簡単には倒れてくれない。だが哀徒も諦めなかった。執拗に同じ動きを繰り返して少しずつバランスを崩し、遂に相手の体を転がす事に成功する。
ドサッ!!
「うおっ!?」
軽く驚く大女。哀徒は馬乗りになって相手を抑え込んだ。効果がないのを承知で何発か、拳を相手の顔に振り下ろす。
ゴツッ! ガンッ!
「ぐっ……」
いくら効かないとはいえ、無抵抗で殴られるのは気分が悪いのだろう。大女は両腕を伸ばし、哀徒の攻撃を遮ろうとする。だがそれが哀徒の狙いだった。伸ばされた両腕のうち、右腕を両手で胸の前に抱え込み、彼は体をわずかに浮かせる。
「んっ?」
何かされそうだと大女も気付いたのだろう。抱えられた右腕を自由にしようと左手を伸ばしかける。しかし哀徒の動作の方が早かった。右を向きながら体の位置をずらし、左足で大女の顔を跨ぐようにする。
「それっ!」

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