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学校で死のう!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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学校で死のう! 15

二つの乳房に顔をはさまれて口と鼻がふさがり、哀徒は呼吸困難に陥ってしまう。
「んっ!んんっ!」
息苦しさで意識が覚醒する。哀徒は必死になってミルキュリアの体を押しのけた。どうにかバストの圧力から逃れて呼吸を取り戻す。
――やれやれ、助かった…ってあれ?
気が付くと哀徒は手足を動かすことができていた。ミルキュリアが気をやったせいかどうかは分からないが、とにかく自由を取り戻したのだ。おまけに向こうは気を失っている。
――しめた。チャンスだ!
哀徒は体をくねらせ、ミルキュリアの下からズリズリと這い出した。
「んん〜」
口の中に指を突っ込み、ミルキュリアの下着を取り出す。ショーツは普通だがブラの方が半端な布の量ではない。これで乳房を押さえるためのものだというから恐れ入る。
――サイズ合ってるやつだったら顎が外れてたな……
感慨にふけりながら哀徒は立ち上がった。近くにゴミ箱を見つけると自分の唾液でグチャグチャになった下着をその中に放り込む。一度こんなになったものを着けたがる女性がいるとは思えないから、別にいいだろうと哀徒は思った。
――さてと…
哀徒はついさっき自分を逆レイプし、今はうつぶせに倒れているミルキュリアを見下ろす。こんな屈辱は流氷漂うオホーツク海で海水浴中にセイウチの背中から振り落とされて以来だとか、まさか妊娠されたりしないだろうなとか、いろいろ胸にこみ上げるものはある。しかし今はそれ所ではなかった。
――俺の服は…?
周囲を見回す。脱がされた哀徒の服は靴、鞄と共に何故か畳まれた状態で近くに置かれていた。とりあえずその中からワイシャツを持ってミルキュリアに近づく。これで縛り上げたいのだがさすがに相手が全裸のままでは気が引けた。
――服だけは着てもらうか。
落ちていたワンピースを拾いミルキュリアに着せようと試みる。ノーブラの大き過ぎる胸が邪魔でなかなか入らないが、やっとのことで着せることができた。胸の辺りの布地が張って豪(えら)いことになっているのは、とりあえず見ないことにする。
「よいしょ、よいしょ」
哀徒はミルキュリアを壁際まで引っ張った。彼女の両手首をワイシャツで縛り、さらに窓を二面開けてその間の枠に結び付ける。これで拘束完了、一丁上がりだ。
「まあ、こんなもんだな」
一連の作業を終え、哀徒は自分も服を着始めた。ワイシャツを除く下着、ズボン、Tシャツ、それに靴下と靴を素早く身に着ける。
「ん…これは…?」
その時になってようやくミルキュリアが目を覚ました。縛られた自分の手を不思議そうな顔で見る。なぜこうなっているのか理解できないのかも知れない。
「あっははは!残念だったね水芸おばさん。最後は正義が勝つんだよ!」
相手を制圧し、多少気の大きくなった哀徒は挑発的な文句を口にした。
「何だと…?」
「そのまましばらく大人しくしててもらうよ。今警察呼んで来るから」

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