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淫らな怪奇現象
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫らな怪奇現象 3

グチャッ!ヌチュッ、クチャクチャ…ゴクンッ…!
あっという間にその海賊の姿は見えなくなった。捕まらずに済んだ海賊達だったが目の前で繰り広げられる淫猥な光景に興奮を抑えきれない様子だ。その証拠に褌にくっきりと形が浮かび上がり、我慢汁がドバドバと漏れ出ている。
「うっ…!ああぁっ!」
一人が耐えきれずその場で果ててしまうと他の手下達も次々に絶頂を迎えたようだった。褌の中に吐き出された精の臭いが周囲に漂い始める。
清兵衛はその様子をただ呆然と眺めていた。
(なんて事だ…)
目の前で起こる淫らな出来事に理解が追いつかない。それは清兵衛にとってあまりにも非現実的な光景だった。
(これは夢か?いや違う…現実だ)
頬をつねっても痛いだけで何も解決はしない。その間にも怪物は次々と海賊を捕食している。
既に淫らな場の空気に毒されたのか、残された手下達の目は情欲に染まっていた。逃げるどころか触手に向かって自らの身体を差し出している。
一人、また一人と姿を消していく様を清兵衛は黙って見ている事しかできなかった…。
清兵衛が我に返った時には既に全てが終わっていた。
浜辺には大量の精液と我慢汁でぐちょぐちょになった褌だけが残されていた。その中心部で怪物は満足そうに身体を震わせている。
「くそっ、なんて事だ…」
清兵衛はやり場のない怒りを感じていた。無力な自分に対する憤りと、あんな化け物を野放しにしておくわけにはいかないという使命感が入り混じる。
だが、どうすればいい?刀もなければ腕っぷしに自信があるわけでもない。
このまま放置しておけばまた新たな犠牲者が出るだろう。それだけは避けなくてはならない。
「一か八かやってみるしかないな…」
清兵衛は意を決すると、怪物に向かって歩き出した。
「おい!こっちだ!」
清兵衛は声を張り上げ、自分の存在を
アピールする。
すると怪物はのそりと清兵衛の方に体を向けた。どうやら言葉に反応する知性はあるらしい。
「お前の目的はなんだ?」
清兵衛の問いかけに怪物は何も答えなかった。ただ静かに胴体部を開き、触手をくねらせるだけだ。
(やはり言葉が通じていないのか?いや、しかし…)
清兵衛は思考を巡らせながらも一歩ずつ近づいていく。
幸いにも向こうの方から襲ってくる様子はない。どういうわけか、こちらの出方を窺っているように思える。

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