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淫らな怪奇現象
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫らな怪奇現象 1

「ちっ、今日は雑魚しか釣れなかったな〜」
漁から帰った清兵衛が夕暮れの浜辺を歩いていると松林から人の気配がする。
複数の男の声に混じって聞こえる若い女の声に清兵衛の足が止まった。
穏やかならぬ気配を察知してそっと近づいてみると、そこには若い娘を囲んで下卑た笑いを浮かべる男たちがいた。
「…あの娘さんも可哀想に」
清兵衛はそう呟くと近くの岩場に身を隠した。清兵衛はこれを見て見ぬふりをするつもりだったのだ。
こうなるのも仕方がない、この辺りの海岸には海賊が住み着いているという。そんな所を一人でうろついているのがそもそも悪い。
それにしてもこの娘はどこから来たのか?まさかこんな所に嫁入りに来たわけでもあるまいし…。
清兵衛はしばらく様子を伺っていたが、一向に抵抗する素振りを見せない。それどころか娘の方から男たちの方へ歩み寄っていくではないか!
清兵衛は自分の目を疑った。
(馬鹿な!何を考えているんだ!?)
何とも言えない淫靡な雰囲気が漂い始めたかと思うと、娘はなんと着物を脱ぎ捨て全裸になった。
白く透き通るような肌に形のいい乳房、すらりとした肢体。その美しさに思わず息を飲む。
突然、娘の身体が光に包まれたかと思うと次の瞬間にはその姿が一変していたのだ。そこにいたのは不気味な触手生物だった。
巨大なイソギンチャクのような胴体に無数の吸盤がついた触手が何本も生えている。
あまりのおぞましさに吐き気さえ催すほどの嫌悪感を覚えた。
そして何より驚いたのはその大きさだ。どう見ても十メートルはあるだろう。
怪物は触手を伸ばして海賊の一人を捕えると上半身を包み込むように巻きついた。
褌だけしか身に着けていない下半身が空中でバタバタと暴れている。
「なんだこいつ!放せ!」
海賊が必死にもがくが全く歯が立たないようだ。やがて気絶したのかぐったりとして動かなくなった。
「お頭ぁー!」
目の前でお頭を捕らえられ、残った海賊達は大慌てだ。
すると怪物は捕らえた海賊をそのまま持ち上げると口元まで運んでいった。
ニュポオッ!
大きな音を立ててその男の頭が吸い込まれていく。それと同時に全身がビクンッと痙攣して、褌の中の陰茎が急激に勃起。
どうやらその男は取り込まれながら射精してしまったらしい。褌から大量の精液が漏れ出ている。

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