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蛮族の物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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蛮族の物語 4

その異様な空間に恐怖を覚えた若者達は必死に出口を探そうとした。だが、四方を見回しても壁らしきものは無く、あるのはうねる模様だけなのだ。
そうこうしているうちにジェズス達の体が浮き上がっていく。内部の重力が無くなってしまったのだ。
「助けてくれぇええ!」
「神様、女神様ぁあああっ!」
悲鳴を上げながら球体の中でバタつく若者達。素っ裸で空中に浮かんでいるという、あまりに非現実的な状況に現実感を失い完全な混乱状態に陥っていたのだ。
その混乱はジェズスとて例外ではなかった。
球体の中を漂いながら、ひたすら女神への祈りを繰り返している。
しかし、いくら祈っても事態は好転しなかった。いつしか若者達は肉槍への刺激を再開していた。
もはやそれくらいしか出来ることがなかったのだ。
クチャ…グチュッ…ヌチョ…
静かな空間に卑猥な水音が響くが、勃起すら出来ない状態で自慰行為を始めたところで快楽など得られるはずもない。
重力が無くなった事により、若者達は様々な姿勢で自慰行為をしていた。
ある者は四つん這いになり、また別の者は仰向けになって股間を見せつけるように擦っている。
もしここで射精してしまえば、女神キニュイアーに捧げる筈だった精液がこの奇妙な空間に無駄に垂れ流される事になるのには誰も気づいていない。
彼等は一刻も早く勃起したい一心だったのだから。
球体の内部は、もはや自慰行為の博物館の様になっていた。半起ちの肉槍を握り締めた若者達が、それぞれのやり方で自らを慰めている。
その様子は狂乱の宴の様相を呈していた。
そんな中、ジェズスはふと自らの肉槍に何かが触れるのを感じていた。それは柔らかく湿っていて、まるで人肌の様な温かさを持っていた。
だが、それは黒く細長い触手のようなものだった。しかも一本ではなく、ジェズス以外の肉槍にも次々と絡みついている。
まるで獲物を見つけた蛇の群れのようだった。
「ひっ!?」
驚きの声を上げたジェズスだったが、その黒い触手の先端が鈴口から侵入してきた事で更なる衝撃を受けていた。
ヌルリと潜り込んでくる感覚にジェズスは身悶えるしかない。
しかし、不思議な事に痛みは無かった。むしろ気持ち良さを感じている自分に彼は戸惑っていた。
だが、そんな事を考えている間にも触手はどんどん奥へと入り込んできており、やがて根元まで到達してしまった。

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