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蛮族の物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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蛮族の物語 1

険しい岩山を駆け上がっているのは若きキンネーアの蛮人だ。彼は何の武器も防具も持たず、猛獣のなめし革で造られた腰ミノを身につけているだけだ。
だが、その走りっぷりたるや尋常ではない。まるで野牛のように四肢を躍動させながら、見る間に頂きへと登っていくのだ。
そして頂上に辿り着くと、蛮人は両手を広げて天を仰いだ。
「ウォオォォォォオォォ〜ッ!!!」
蛮人の発した咆哮は遠く山裾まで響き渡っていった。岩山が震え、鳥や小動物たちも逃げ去って行く。
すると蛮人はおもむろに腰ミノを投げ捨て、自らの肉槍を扱いていくとやがてそれは棍棒のように太く硬く黒光りし雄々と天を衝いたのだ。
この儀式を大いなる山と大地の女神キニュイアーに捧げることこそ、キンネーアの若者が大人として認められるための成人の条件なのである。

若きキンネーアの蛮人――ゴドンが肉槍を扱き続けると、ついに先端から濃く黄濁した多量の精液が噴き出した。
ドクンドクンッと脈動のたびに押し出されるそれは、岩肌を覆い女神キニュイアーを染めあげていく。
山頂に吹く風はゴドンの身体を包み込み、まるで女神が彼を抱きしめているようだ。
「はあっ、はぁっ……はあぁぁっ……!」
しばし息を荒らげたゴドンは、腰ミノを身につけると大鹿のように斜面を蹴って岩山を降りていったのだ。

降りるゴドンとすれ違うように若者達が何人か駆け上がってきた。
彼等も先程のゴドンと同じく腰ミノだけであり、全身に玉のような汗を浮かべている。だが、ゴドンと比べれば体格も駆け上がる速さも劣る者達ばかりだ。
それは彼等が劣っているのではなく、ゴドンが頭一つ抜きん出ているからだった。
ゴドンは一足先に儀式を済ませてしまったので、後は下山するだけなのだがふと足を止めて振り返る。
若者達が岩をよじ登り、頂上を目指す様を見つめるうちにゴドンは再び肉槍が熱くたぎってくるのを感じた。
(何故だ…)
これも女神の祝福であろうかとゴドンは再び斜面を駆け降りていった。そうして山裾の村へとゴドンは帰ってきたのだ。

村の広場が見えてくると、老若男女さまざまな村人たちが若き蛮人の帰還を歓迎した。歴代でも数えるほど早く儀式を終えたゴドンは称賛の歓声と熱狂に包まれたのだ。
ゴドンは彼らの声に応えつつ、疲労と汚れを拭うため川へと向う。その周りには戦士の子であるゴドンと共に育った、兵士の娘たちがつき従っていた。
「若様……いえ、旦那様。お疲れ様でございました!」
「ご立派でしたよ!アタシたちも誇らしかったです」
彼女らの頭を撫でて返事をすると、ゴドンを冷たい川の流れに身を浸した。すぐさま娘たちの手で腰ミノが脱がされ、彼女らも薄い貫頭衣を脱ぎ捨て裸体を曝け出したのだ。
年長の姉貴分がその育った乳で背や腕を洗い清め、年下の妹分がゴドンの肉槍に舌を這わせていった。
柔らかな肉が主の身体を撫でまわしては癒し、幼くも懸命な奉仕は雄の昂りを高めながらも鎮めてくれた。

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