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守りの巨木
官能リレー小説 - ファンタジー系

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守りの巨木 4

その時だった。ドクンッ!男の心臓が大きく脈打った。
同時に、男の中に凄まじいエネルギーが流れ込んでくるのを感じる。突き刺さった短剣と同じ現象が起きているようだ。
大木から流れ込んでくる力は男を蝕んでいく。
玉袋がパンパンに張り詰め、今にも破裂してしまいそうだ。
「ぐっ!苦しいっ!」
あまりの力に、男は苦しみ悶える。尿道を熱いものが駆け上がってくる。
「がっ、出るっ!」
次の瞬間、男の先端から真っ白なマグマが噴き出した。その量は尋常ではなく、大木との結合部からあふれ出して周囲の地面を白く染め上げていく。
射精は長く続いた。その間、男には時間の流れが遅く感じられた。
なので迫ってくる仲間達の動きがゆっくりとしたものに見える。精子の放出の快楽までもが、引き延ばされていく。
禍々しい力によって歪められて減速した射精は精子が一匹ずつゆっくりと鈴口から飛び出していく感覚をもたらした。「ああ…すげぇいい…」
男が漏らした感嘆の言葉の通り、その感覚は至高の快楽であった。今まで経験したことのない圧倒的なまでの絶頂感だった。
そのうち周囲の空間すらもがうねり始め、迫ってくる仲間達の裸体がウネウネと伸縮していく。まるで揺れる水面に映る景色に入り込んだかのよう。
時間の流れが歪んだ空間で、男は永遠にも感じられる射精を味わい続けた。
やがて、男の意識も歪み始めた。視界が二重に見え始めると共に思考能力が低下していく。
(あれ…俺って誰だっけ?どうしてここに居るんだ?)
男の意識は混濁し、つい先ほどまで考えていたはずのことも思い出せなくなっていく。引き延ばされた射精の快感だけが脳を支配している状態だ。
ブピ!ブピピッ!
尿道口がヒクヒクと開閉を繰り返し、その度に精子が一匹ずつ放出される。これが後何回繰り返されるのか。
一回の射精に含まれる精子の数は軽く一億を超えているという知識すら持たぬ彼は、この射精が無限とも思える時間継続するとも知らずに腰をくねらせてペニスの先端を痙攣させ続ける。

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