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変態エルフ姉妹の花嫁王子
官能リレー小説 - ファンタジー系

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変態エルフ姉妹の花嫁王子 5

「わらわの星詠み通りじぁのぉ……ノル坊」
ノル爺が顔を顰めるのも無理はない、主のベットにて情夜の痕跡を惜しげもなく晒している少女……耳の淵が尖がっており若葉色の髪にも白いモノがこびりつく。彼女はガルアンドル帝国建国時以前から皇帝一族を知る大宮廷魔導師のフォングスであり、ノル爺の事は彼が赤ん坊の時からの付き合いでもあり筆喰いもした。芳香娘と呼ばれる皇帝一家の“売春嬢”を指しその元締めでもある。
「フォングス、宰相閣下とは親密になさらるように」
「なんじゃ、女を扱うのも重要な事じゃ……さて、オルフェンス様はどうする」
「流民受け入れの準備かな……敗走した事は既に知られている。フォングスもこの一件には陣頭指揮を執って貰いたい」
フォングスがガルアンドル初代皇帝に保護されたきっかけは初代ルーサー王により杜海を奪われ献上品の一つに……ただ初代皇帝はフォングスを臣下の一人として接し彼女もまた恩義により歴代のガルアンドル皇帝に仕えている。

ルーサー王国の地にあった杜海が失い200年の月日が過ぎている、切り倒された杜海樹は絶命の際に種子を飛ばし地中に抱かれる……そして贄の者を介して大量の種子を形成されるがとにかく時間を要する、人間の寿命よりも遥かに超える月日だ。あの王女姉妹はこのタイミングで仕掛けたのも頷ける。
「では、後に……」
フォングスは全裸でイカされた芳香娘らと共に転移する、宮殿の一角杜海樹がある庭園内にある小屋が彼女の住処である。初代皇帝が杜海樹を育てる事をフォングスに提案したのが始まりとされているがこれには彼女が種族らしく生きる意味を与える為に用意したとされる。芳香娘らを使役用ゴーレムとパペットらに預ける、沐浴させる為だ……オーウェンも女の扱いには慣れつつあるから頃合いを見て本命を決める時が近いと思う。フォングスも沐浴をする……杜海樹により出た水と空気があるからここまで生きられたのだ。
オーウェンの存命を願ったのは自分だ、彼はエルフの血を残している……帝都の片隅には帝都建築の際に奴隷として連れてこられた亜人らで形成された“異人街”がある、初代皇帝は彼らを国民として扱う事を宣言しており隊商の商家は交易を齎し、売春宿は性を解放する。まあ帝国国民の中には忌み嫌う者も少なくはないが帝都の暮らしを担う地区である。オーウェンの母親であるシャミーはエルフの血を持つ混血であるが美しく宮殿奉公に勤しむ方だ……ある晩現国王に淫毒が盛られ傍に居た身重の妃を強姦するべく襲うもオーウェンの母親が自分の秘所を晒した、まだ13歳と言う身体を現国王の怒根が貫いた……自分が来た時には全てが終っていた。
この一件は現国王を後悔させ、フォングスに処理を任した……シャミーは胎内に新たな命がある事が分かるとフォングスに願い出た、出産後に杜海樹の花嫁になる……これはエルフ族では生贄を用いる儀式の一つであり彼女はこれを知っていたのは生れ育った異人街ではこの様な知識も溢れている。自分が居れば帝国の危機になる事も……その後は杜海樹の根元にて赤子を出産し元気な産声を聞いて眠りについた。現国王はオーウェンと名を与え傭兵騎士団夫婦に預けた……別れに初乳は情けでもある。
「はやいのうぉ……」
沐浴場の頭上に咲く杜海樹の花を見上げる……両腕は枝と融合し胸は漲る様に球体を晒し乳首は乳液を出しており採取装置が蠢き子宮が変化した雌蕊やラビアが変化した花弁は匂いを発する、まあここは枝葉で隠しているから大丈夫だ。とてもオーウェンには見せられない……これが彼の母親なのだ。

沐浴を済ませ大宮廷魔導士の正装に着替え愛用の魔導杖を持つ、これも杜海樹の枝で出来た一品者で彼女の背丈の二倍近いが手足の様に扱える軽さだ。正直大宮廷の表に行くことは年中行事位である彼女であるが今回の様に亜人絡みの政争になると呼ばれる事がある。
「厄介な事をしてくれたもんのぉ、ルーサーの悪ガキ共……」
長寿遅老であるエルフ族にとっては五十代の年齢でも子供である事は変わりはない。フォングスはそう思いつつも歩き始めた。


会議は紛糾、帝国としての対応を巡り側近らの論争に宰相のオルフェンス王子もげんなりしている。何よりも敗走した帝国騎士団との連絡が未だに取れてないのだ。フォングスはオルフェンスの顔を見て言う。
「アルニコスに命じて国境砦に部隊を展開、難民の保護と敵であるフェルス王国に警戒と言う事では皆の者も納得していることじゃの?」
側近の全員が頷く、ここで言うアルニコスとは帝国建国以前から皇帝一族に仕えている騎士貴族であり武と智に優れている。

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