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変態エルフ姉妹の花嫁王子
官能リレー小説 - ファンタジー系

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変態エルフ姉妹の花嫁王子 10

杜樹により買い殺されるよりはマシだ……焼印といっても魔力が込められた火であり一種の加護でもある。宿舎にて隊商全員分の抱き枕が用意されていた。何れも美少揃い……であるが既に人外の男根を知ってしまった口と子袋はラッカン一行を嫌がる事はない、むしろ御馳走にあり付けたのだ。ドワーフ、ボビット、オーガにオーグは何れも男性器の大きい。
「隊長、どうですか?」
「返信用の親書を用意するからな……程々にしておけ」
隊長の言葉は数日は滞在する事になる、さっそく抱き枕の唇を併せ体を弄り始める隊員らの横目にラッカンも楽しむ事になる。監視役は居る筈だ、宿舎や抱き枕を用意したのも万が一暗殺の類なら始末しやすい、ここは女王の厚意を受けよう。


食事等は給仕奴隷と呼ばれる専用奴隷が担当、抱き枕もそうであるが美少女揃いだ……抱き枕とは異なるのが"寄生貞操蟲”に股間を覆われている事。ケツ穴、秘所に尿道まで管が入り込み寄生している人間の感情で弄繰り回す。そして少女だけではなく少年も含まれる……大陸全般に市場を持つ人買いにとってはこの国での奴隷は需要が爆上がり状態だ。国境線を封鎖しているが抜け道は幾らでもある。
ガルアンドル帝国を初めとする各国家にとってみればこの様な状態は好ましくない、奴隷商人じゃ"一攫千金”になるが同時に治安悪化にもなりかねないしさらに戦乱を呼び込む事もある。その為アルニコスとオーウェンは各主要街道にある国境砦に警戒する様になる……裏道はあるがリスクもある、山賊による横取りも横行している。もぅっとも奴隷商人の多くが亜人種やハーフ、更に戦闘要員も兼ねてオーグやオーガも居る……人間族の奴隷商は帆船を用いるが旧ルーサー王国の海の拠点であるパールスには王都や各地から逃れた国民と敗残兵が身を寄せていた。ここには産まれるも廃嫡した王子がパールスを統治する騎士一族匿われていた、今となってはルーサー王国再建の切り札……しかし彼は現状を見て現実的ではないと理解している。
「……とりあえずは奴隷商人の摘発と奴隷の保護を優先にな」
「若」
「ジイや、敗残兵で丘での戦闘に使えるのは少ないのなら仕方ないさ。ここは帝国に歩調を合わせる」
若と呼ばれるのがドィンダであり、自身もルーサー王家の者と知ったのはつい最近でジイやと言っているのが老騎士であるハルウェスが明かした……乳飲であったドウィンダを乳母と共に王都を脱出しそのままパールスを統治するドルゲス騎士団に身を寄せた。この騎士団は旧ルーサー王国海軍の一翼を担っておりドィンダも幼少期から陸よりも帆船で過ごしたほうが長い……これも王家の者であって皮肉にも血は残されたのだ。何よりも彼は今後の為にも奴隷商人らの跋扈を防ぐにはどうするかは理解が早い、陸上では難しいが海の上ならエルフ族も簡単には手が出せない。
「帝国に親書が届けられているな?」
「はっ、暫定的にここを統治する事は認められるでしょう」
ドルゲス騎士団長の鯱のドルゲスは筋骨隆々な身体を揺らし頭を下げた、ドウィンダの武術の師匠でもあり父親の代わりでもある。
「奴隷らの故郷は?」
「村丸ごと焼かれたと言う者もありますがこの場合は各王都にある大地神殿に任せましょう」
「頼む……それと奴隷商人らは拠点を作る筈だ」
鯱のドルゲスはピンと来た、つまり船員らを動員しても潰しておけと言う事だ。船員と言っても元は海賊である。
この辺りの地の利はドィンダ側の方にあり、ガルアンドル帝国を初めとする各国としてはドィンダらを放置するのは得策ではない……それに奴隷商人の盗伐に一翼を担うとなれば願ってもない。
「エルフ姉妹としてもその膨大な魔力を得る杜海の樹は簡単には育成出来ない、ここに到達するとなると穂の海を潰す事は容易だが貿易にも困るだろ……」
エルフ族は特に膨大な魔力を安定的に使うとなると杜海の樹が無ければどんな副作用があるが何れは悲惨そのもの、更に海の上でも事前に海の精霊に祈りを捧げるのが礼節である。
「若……」
「王国再建は俺の代で完成出来ないと言うのは分かっている、あの領地はそっくり姉妹に渡すさ……」
それが彼の当面の目的だ。


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