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螺旋のコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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螺旋のコロシアム 9

目が覚めると、そこは半透明の卵型の空間だった。
何かに閉じ込められているのだろうか?
素っ裸で、手足は自由に動くが脱出できそうにない。
外を見ると巨大な精子の群れみたいな物が渦巻いていた。
その中の一つに俺が入っているようだ。
そうこうしているうちに町から吸い上げられてきた男が飛んできて、それらの一つに食われてしまった。
まるで餌に群がる魚の群れのような光景だ。次から次へと男が飲み込まれていく。
「うわあああ!」
「ぎゃあああ!」
「助けてええ!」
男達の悲鳴とクチャクチャと咀嚼音が聞こえる。
本当に、こいつらは一体何なんだ?
よく見ると、飲み込まれた男達の着衣だけが一瞬で消化されているようだ。
俺が全裸になっているのも、こうして溶かされたせいだろう。
しかし、何かがおかしい。
飲み込まれた男達は一様に股間をビンビンに勃起させて激しくのたうち回っている。まるで歓喜のダンスでも踊っているかのように。
よく見ると、その亀頭に何かが吸い付いているように見えた。
俺は目を凝らし、それをよく見た。
男達のペニスには吸盤のようなものが被さり、巨大精子の内壁と接合している。どういうわけか俺が入っている物にはその吸盤が無い。まあ、得体の知れない物を装着させられずに済んで良かったと考えよう。

俺はイラルを探した。
男達を取り込んだ巨大精子の数は多く、それらの中にイラルの姿を見つけることはできなかった。
「イラル!何処だ!」
とりあえず叫んでみるが、返事はない。やはり声が届いていないようだ。

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