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巻き込まれた山賊
官能リレー小説 - ファンタジー系

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巻き込まれた山賊 4

ともかく、さっさと去るのが正解なのはわかっていたが男達は誰もその場から立ち去ることは出来なかった。
何故なら彼等は、もはや快楽に身を委ねたくなっていたからだ。あの得体の知れない粘液や生物で陰茎を擦りたい衝動に駆られてしまっていた。
だがそんな欲望を振り払おうとしている者もいる。親玉だけは、その雄としての本能を抑えようとしていた。
「くそっ…俺は…!絶対誘惑に屈しないぞ!」
その言葉で全員が一斉に我に返った。
男達は必死になって堪えたが、一度火のついた欲望というのは容易に消えてくれるものではないらしい。結局は耐え切れず親玉を含めた全員がその場にしゃがみ込み己を慰め始めた。
山賊達は狂ったように扱き続ける。
その姿を見てもなお、剣士は微動だにせず黙々とその様子を見ていただけだった。
「あ、あ、あ、ああああぁ〜っ!」
「ふっ!ぐぅ…んん〜!!おほおおぉーっ!」
山賊達の野太い叫び声と、彼等の陰茎が放つ激しい水音が山中で響き渡った。
男達の声は次第に小さくなっていき、ついには途絶えてしまった。全員が精を放ち終え、大の字になって気絶してしまったからだ。
「そのまま帰るように言ったんだがな」
呆れた口調で剣士が呟く。
二つの選択肢を用意したというのに彼等は勝手に自慰をし始めて果ててしまった。これはもう救い用のない馬鹿としか言えなかった。
剣士が見ている前で気絶するまで自慰をするなんて自殺行為にも等しい。そんなことをすれば命の危険があることぐらいわかりそうなものだが…。
剣士はため息をつきながら、壷の中に入っていた生物をつまみ上げた。
黒いヒトデのようなそれは、ぬらぬらとした体液に覆われており明らかに普通の生物ではないことがうかがえる。

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