PiPi's World 投稿小説

巻き込まれた山賊
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

巻き込まれた山賊 1

「……おや」
その人物は、背後から迫ってくる怪しい気配に気づき、立ち止まった。

「おやおやぁ、勘のいい奴だなぁ!」

 立ち止まった者を取り囲むかのように、ざらついた声を上げて姿を現した尾行者たちは、薄汚れた身なりの男どもが五人。
 一人が粗末な刀、残り四人が短めの槍を持っている。
「山賊…?」
傘を軽く持ち上げて男どもを一瞥したその者は、鬱陶しげな声を上げる。
「ひょぉ! 若衆かと思ったら、女だぜ!」
顔がよく見えないその人物を勝手に女だと認識した山賊どもの顔に、あからさまな欲情の表情が浮かぶ。
「男なら、身ぐるみ剥いで勘弁してやるところだが、女となると、剥いだ後の中身の方に用がある。ヒヒヒヒッ!!」
どの山賊も激しく発情していた。傘を被った者が女かすらもあやふやだというのに、すぐに肉棒を怒張させた。
全員が粗末な半纏に褌だけという装備、なのでその者には彼等の興奮が嫌でもわかった。
褌の布は大きく突き出され、その先端からはねばついた液が湧き水のように噴射している…。
よっぽど女に飢えているのだろう…。彼等は我慢汁に濡れた巨チンをビンビンと揺らしながら積極的に距離を詰めていく。
相手がどんな女なのか早く確認がしたいのだ。もし相手が凄腕の剣士なら真っ先に斬られていそうな隙だらけの動きだ。
だが相手は顔を隠したまま飛び退いた。
「中々やるじゃねえか、だがいつまで逃げられるか!」
攻撃をかわされた親玉がニヤリと笑う。対等なつもりらしいが、手玉にとられているだけだ。
出遅れて親玉の背後に居た手下の四人が左右から回り込むように飛び出していく。
それでも相手は余裕のままだ。下手したら手下同士で勝手に同士討ちにでもなりそうな雰囲気すらある。
見ていて恥ずかしくなるほどの差だ。
手下達は内心焦りを感じていた。五人がかりで一斉に襲いかかっているというのに取り囲むことすら出来ないのだ。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す