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牝剣闘士と好色王
官能リレー小説 - ファンタジー系

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牝剣闘士と好色王 2

「人間が憎いか?だが俺は違う、俺はお前達のような獣人を救いたいと思っている。どうだろう俺と一緒に来ないか?」
ワーウルフ達はざわめく。今まで自分達を助けてくれる者などいなかった。
「そんな事を言って…信用できると思うのか?」
「まあ無理だよなぁ……」
ラスは苦笑いする。いきなり現れた男を信じろと言うほうが無茶である。
「ならば、今度の戦に俺の妻をお前たちに同行させよう。その代わりお前たちの女を何人か俺に預ける。それでどうだ?」
ワーウルフ達は大いに悩んだ
ラスはある種、王よりも知名度を誇る
彼の妻は一騎当千、騎士部隊がいても余裕で勝てる程だ
だがラスは生粋の色狂いで妻だけで5人に愛人となると数え切れない程いる
それも好色王の加護がラスにはあるためだ
好色王の加護は天井知らずの性欲と寵愛を受けた者に力を与える加護でありブレーキ等ないラスは欲望のままに女を抱き、手篭めにしている
「だが、いいのか?俺達の種族の女達は俺みたいに狼の顔をしているぞ」
その言葉にラスが詰まった。内心人間離れした外見の女を抱く気にはなれなかったのだ。
ラスがあからさまに困ったような顔をしたのはワーウルフ達にもすぐわかった。
「結局俺達みたいなケモノは好みじゃないのさ」
ワーウルフの誰かが言う。
「それはちげぇねぇ!所詮人間は人間の女が良いんだ!」
別のワーウルフも言う。すると他のワーウルフ達もそうだそうだと言い出す始末。
「いや、そういう訳では……」
ラスは慌てて否定しようとするがもう遅い。
「やっぱりあんたも俺らを見下してるんだろう!!」
ワーウルフの一人が叫んだ。そしてそれに同調するように他のワーウルフ達が騒ぎだす。
「違う!!俺は本当に助けたいだけなんだ!!」
ラスは必死に訴えかける。
「信じられるかよ!」
ワーウルフ達はそう叫ぶと一斉に襲いかかってきた。
「くそっ!」
ラスは悪態をつくと剣を抜き構えるが、多勢に無勢、ワーウルフ達に一方的に攻撃され始める。
その時だった。
ドゴォン!と 轟音と共に地面が大きく揺れる。
突然の攻撃にワーウルフ達は混乱し動きを止める。
「何事だ!?」
ワーウルフのリーダー格が吠える。

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