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僕は貴女の剣となりて
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕は貴女の剣となりて 9

「無常だな…」
 彼女が言い終わった時、彼はポツリとそう呟く。
 彼の呟きが聞こえたのか、リアは苦笑いを浮かべながら頷いている。
 ヴェンデルは、逆に誇らしいものを披露する少年のような表情をしていた。
「実は…アレグリア女王こそはトラゾロン帝の唯一生きながらえた娘、シェリル・リ・ラティスヘイムが孫娘にしてラティスヘイム王国次期女王であらせられますぞ」
「と言うことは…まさかこの槍、トラゾロンって人が使ったって事?
 一見しただけで凄そうに見えるけど」
「その通りです。その聖槍オーバーロードこそ、かの魔王を討つ際に我が曾祖父トラゾロン陛下が使っていた槍そのものなのですから。
我が王権の証たるべく、祖母上が何とか取り戻したのです」
 自慢げに言う彼女。自分より少し年上であろうリアの態度に健人は苦笑を漏らしてしまう。
「どうしたのですか?」
「いや、君の態度があまりにも年下っぽかったから。つい…」

「時々童顔だとは言われますけれど、こう見えても私は17歳ですのよ。」
リアは可愛く軽くむくれて見せた。
「じゃ僕とは1歳違いだね。僕は今年で16歳になります。」
ヴェンデルが口を挟んだ。
「姉さん女房ですな」
「女房って、そんな…」
 リアは恥ずかしげに頬を赤らめた。
 ヴェンデルの言った事に健人はツッコミたい気持ちがいっぱいだったが、目の前の少女を伴侶に出来る事にそんな気持ちなど忘却の彼方へといってしまった。
 長く美しい金髪の髪、小さくも整った顔、エメラルドより綺麗な大きな瞳は彼女を年下と感じさせる。
 しかし、すぐ下に目を向けると同年代の少女なら誰もが羨むスタイルに思わず息を呑む。
スラッとした腕はシルクの様にシミ一つなく、洞窟を歩いていたときに見たムチッとしたお尻にキュッとしたウエストはまさしく理想的だ。
 紅茶を飲む際に強調される胸は、優に彼女の顔ほども大きく形も綺麗でついつい目がいってしまう。
 そんな女神のようなスタイルを持つ彼女が、緑と白を基調とした露出度が高いドレスを着ているとなれば男なら誰しもが見とれるだろう。
「…確かに」
「ほう、さすがは勇者殿。お話が分かってらっしゃる。しかも陛下の母君、オデット太后は多産であらせられ、アレグリア女王を筆頭に7名の娘を御生みになられましたそ」
 ニヤける頬の肉を気合で押さえ込むタケトにヴェンデルは意味深な笑みを浮かべた。

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