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僕は貴女の剣となりて
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕は貴女の剣となりて 5

 泣きはらして目元を赤くしたその姿は、ドキッとするほど可愛かった。
 アレグリアは少しずつ話し始めた。
「申し訳ありません……我が国を救う秘術とはいえ、どのような方が呼ばれるかは、我らにもわからなかったのです。いきなりこのような事をして、本当に申し訳なく思います。どうか、赦してください」
「そのために、君の御父上は命まで差し出したんだよね…うん、仕方なかったんだよね」
「赦していただけるのですか?」
「は…ハイ!!もちろんです!!」
「ありがとうございます勇者様」
 すると少女は心の底から嬉しそうに笑う。その笑顔はまさに花咲くが如く可憐で、健人は自分の胸がドクンと高鳴るのを感じた。
「あの…ところでさっきから僕の事勇者って呼んでるけど、どういう事?あと君の名前は?」
「あ…これは失礼いたしました…わたくし、ラティスヘイム王国王女アレグリア・リ・ラティスヘイムと申します。こちらの黒ローブの老人は宮廷魔術師のヴェンデル。勇者様…もし宜しければ、勇者様のお名前もお聞かせ願えますか?」
 紹介された老人が、深く頭を下げる。
「ああごめん僕の名前は健人。長岡健人です、あ、長岡が姓で、健人が名前です。よろしく」
「タケト様でいらっしゃいますか?少し変わったお名前ですのね…でも、とても良いお名前だと思います」
「あ…ありがとうございます」
 目の前の超が何個も付くような美少女に褒めてもらえるのは男ならだれもが嬉しいに決まっている。
「あの、えっと、貴女の事は何と「私の事はリアと呼んでも構いませんよ?」それならリアさん。此処はどこなの?」
「先ほども言いましたが此処は我が王国の地下神殿。詳しいことは此処を出てからにしましょう?その方がタケト様にもご理解できるはずですから」
 そう言ってまたあの温かな笑みを浮かべ手を握るリア。

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