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遥かなる希望の地にて
官能リレー小説 - ファンタジー系

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遥かなる希望の地にて 3

だが、我が国もまだこの大陸を調べつくしたわけではない。それどころか、まだ全体の形さえつかんではいないのだ。それでも諸国に遅れを取らぬ為に、こうして平地部への植民が開始された。まずは植民を行い、拠点づくりだ・・・。

「ようこそお越しくだされました。私がブロブィスの責任者、サラートです。」
俺たちを迎えたのはここの駐留隊長、サラートという男だった。がっしりした体格の男で、頼りになりそうな海の男だった。聞くと、もともとはブロブィス卿の配下の船員だったという。
サラートとその部下たちも嬉しそうだ。久々に会う同胞たち、それに女もいるからだろう。
俺たちは威儀を正して言う。サラートとその部下たち6人も合わせて威儀を正した。
「我ら移民団、私、シャッドハルト・モルード以下128名、うち男59名、女65名、女性魔導師4名、ただ今よりこの地の住人となります。よろしくお願いします。」
「皆様が無事に来着され、我ら一同ここを守ってきた甲斐がありました。歓迎いたしますぞ。」
サラートが敬礼し、彼の配下の者たちもそれに倣う。
整然とした敬礼ぶりは、サラートとその配下達の優秀さと士気の高さを物語っている。
彼らだからこそ、プロブィス卿は信任して選び残したのだろう。
俺たちの後ろでは、シャンド・ラーサ号の船員たちによる荷降ろしが続いている。
食料や武器、家を建てるための大工道具や釘などの資材、鍛冶場を作るための耐火煉瓦なども持ってきた。
これから、俺たちがここに街を造るのだ。
「我ら人数も少なく、歓待できないのが心苦しゅうございますが」

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